【アーセナル】ベジェリンは偽SBとして起用するべきである
まえがき
コロナ中断期間を終えプレミアリーグは無事再開した。
アーセナルには、中断前と中断明けで大きな変化があった。
その変化とは、ベジェリンの偽SB化。
自分はこの起用法が、これまでのスタンダードなSBの役割よりも、ベジェリンにとって、さらにチームにとっても良い影響を与えると考えている。
なぜなら、この起用法は、ベジェリンのプレーの短所を隠し、長所をより活かすことのできるものだからだ。
こう言える理由について書いていきます。
理由①:ポジショニングの悪さを隠すことができる
スタンダードなSBとして起用される場合、攻撃時に与えられる役割は、相手のDFラインとMFラインの間で幅をとることだ。(このことの重要性については関連記事で詳しく説明してます。)
左サイドのサカはこのポジショニングを完璧に出来ているのだが、ベジェリンはずっと、この役割を完璧にはこなせていなかった。
ペペが大外に張っていた影響もあるが、ペペがハーフスペースにいるときも、ベジェリンは幅をとれずにいた。
(ベジェリンが守備のためのリスク管理として、意図的に上がっていない可能性もあるが、ボールを保持するチームにとっては、このポジショニングが適切でない)
サウサンプトン戦では、このようなポジショニングになっていた場面が見受けられた⇩
これだけで、ポジショニングが悪いと断定するのは間違いかもしれないが、良いとは言えないことは断言できる。
偽SBとしてプレーすれば、ポジショニングにおいては、フロントスペースにいるだけで、システムの機能を保つことができる。
アップダウンを繰り返さなければならないスタンダードなSBと比べると簡単だろう。
また、ブライトン戦を見たところ、パスを捌く能力は申し分ないと感じたので、中央でのプレーにおける懸念材料は無いといって良いだろう。
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理由②:守備時のフィルターとして機能できる数少ない選手である
アルテタ就任以降、アーセナルの(可変後の)ダブルボランチを務めているのは、ジャカ・セバージョス・トレイラ・グエンドゥジ・ベジェリン(new)だ。
対人守備の軽さに問題がある選手が多くいる。
自分の印象でしかないが、フィルターとして機能しているのは、トレイラとベジェリンだけだと感じる。
トレイラがケガでコンディションが整っていない現状では、ベジェリン一人なのである。
実際にジャカ-セバージョスのコンビだったサウサンプトン戦では、イングス一人に二人が簡単に抜かれているシーンが複数回あった。
CB陣の守備にも不安を抱えていることで、より一層、ダブルボランチの守備貢献は重要性を増している。
ベジェリンを使わない選択肢は、自分には考えられない。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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