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偏執狂短編集 終 (ぶっ通し)

3年振り…でしょうか。待ちに待った偏執狂短編集シリーズの新作。しかも今回で最後との事。
本当はクラファンの先行販売でコンプリートしたかったのですが予算やら仕事やらの都合で11月2日の一般販売のぶっ通しのチケットをゲット。
上映時間は14時から21時までのなんと7時間。休憩を挟むとはいえ尻が死にかけましたが尻の一つや二つ犠牲にしてもいいと思えるほどの充実した濃い7時間でした。

まだ上映期間中なのでネタバレをなるべく避けるようあっさりめに書きますね。あと念の為鬼改行





どの演目も強烈だったけど、個人的に特に印象に残ったのは津山三十人殺しを題材とした「とつおはうたいでもよいものをうった」と「レイプされたアイリーン・ウォーノス」です。
前者は私の生まれの岡山が舞台だったので、ついつい岡山弁警察の血が騒ぎそうになったのですが、それをも吹き飛ばす程の凄まじい役者さん達の表現力に圧倒されました。個人的に春名風花さんの岡山弁が違和感無くてちょっとビックリしました。そして普段はあんなに可愛らしい方なのに見事なクソ女を演じられてましたw

でも驚くのはまだ早かったですね。その後のアイリーン・ウォーノスですよ!普段あんなお綺麗なのに、ネットで見たことのあるあのウォーノスの鬼の形相と全く同じに見えてきたのですからね。ウンウン、あの写真の人、動いて喋ったら絶対あんな感じ。でもってネタバレになるから詳しく書けなくてもどかしいけど例のシーン。ウォーノスの「悔しい」「悲しい」「憎い」「愛してる」等等複雑に入り混じった感情がこちらにもリアルに流れ込んできてついつい泣けてしまいました。

エドゲインにしてもとつおにしても、もちろん絶対に許されることの無い残虐な行いだという事は大前提なんだけども、違う角度から見ると悲しくて切なくてやり切れなくて一言では語り切れないものがありますよね。あんなに人気者だったとつおが結核患った途端に村人から露骨なまでに掌返し食らってるし…。エド・ゲインも色々歪んだ母親に束縛されなかったらもしかしたら…。

「ホラ吹き男の人身供犠」はどんな内容か元ネタとか全くわからない状態で観たのですが、冒頭がちょっとおフザケ入ってたので油断して観てたら最後「うわ…」ってなりました。

今回が最後なんて本当に残念です。私の拙い感想では今ひとつ説得力に欠けてしまうのですが、成人済且つ怖いの大丈夫な方なら観に行って絶対損は無いと言い切れます。まだ日曜までやってますので迷ってらっしゃる方は是非劇場へ。

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