見出し画像

草木の心で生きる

人間は他の生物にはない思考能力をもっています。推測する、思い起こす、比較する、考察する、創造する等、非常に高度な思考を駆使して文明を発展させてきました。
 
ですがその思考のせいで他の生物にはない負の要素も生み出してきました。
 
例えば人間は国が、人種が、宗教が、体制が、組織が、思想などが違うだけで憎しみ合い、争いを続けます。
 
また近年、数えきれない種類のハラスメントが増え続けていますが、それだけ人の嫌悪が多様なかたちで現れているのでしょう。
 
他にも詐欺があり、強盗があり、いじめがあり、引きこもりがあり、自殺がありと人間の世界には問題ばかりが増え続けています。
 
人間以外の生物にこのような問題はあるでしょうか?
 
この地球上で問題を起こし続けているのは人間だけなんです。
 
あるグルはこう言いました『人間がいなくなれば世界は平和になる』と。
 
この言葉は紛れもない真実ですが、本当に人間を滅亡させろと言っているのではありません。
 
人間心で生きるのをやめなさい、ということです。
 
日月神示にある言葉で、師匠からも何度も言われた言葉があります。
 
『草木の心で生きなさい』
 
ようは来るものは来るに任せ、去るものは去るに任せなさい、ということです。
 
草木は起こること一切に対して不満を持ちません。
 
そして生きるために今出来ることをひたすら行っています。
 
この生き方に人間が抱くような憎悪、嫌悪、裁き、苦しみ、悲しみ、恐怖、不安など現れようがないんです。
 
これは神心と同じではないでしょうか?
 
以下は日月神示の一文です。
 
 
日月神示
【富士の巻 7帖】
悪の世であるから悪の臣民世に出てござるぞ、善の世にグレンと引っ繰り返ると申すのは、善の臣民の世になることぞ。
今は悪が栄えているのざが、この世では人間の世界が一番遅れているのざぞ、草木はそれぞれに⦿(かみ)のみことのまにまになっているぞ。
一本の大根でも一粒の米でも何でも尊くなったであろが、一筋の糸でも光出て来たであろがな、臣民が本当のつとめしたなら、どんなに尊いか、今の臣民には見当とれまいがな、神が御礼申すほどに尊い仕事出来る身魂ぞ、殊(こと)に⦿の国の臣民みな、まことの光あらわしたなら、天地が輝いて悪の身魂は目あいてはおれんことになるぞ。
結構な血筋に生まれていながら、今の姿は何事ぞ。
⦿はいつまでも待てんから、いつ気の毒出来るか知れんぞ。戦恐れているが、臣民の戦くらい何が恐いのざ、それより己の心に巣食うてる悪のみたまが恐いぞ。
 
 
【下つ巻 11帖】
草木さえ神の心に従っているでないか、⦿の旨にそれぞれに生きているでないか、あの姿に早う返りてくれよ、青人草と申すのは、草木の心の民のことぞ。
道は自分で歩めよ、御用は自分でつとめよ、人がさしてくれるのでないぞ、自分で御用するのぞ、道は自分で開くのぞ、人頼りてはならんぞ。

 
 
【日月の巻 15帖】
目覚めたらその日の生命お預かりしたことを⦿に感謝し、その生命を⦿の御心のままに弥栄に仕えまつることに祈れよ。
⦿はその日その時に何をするべきかにつきて教えるぞ。
明日のことに心使うなよ、心は配れよ。
取り越し苦労するなよ。
心配りはせなならんぞ。
何もかも⦿に任せよ。⦿の生命、⦿の肉体となりきれよ。
何もかも捨てきらねばならんぞ。
天地皆⦿のものぞ、天地皆己のものぞ。
取り違い致してくれるなよ。
いくら戦していても天国ぞ、天国とは⦿国ぞ。⦿国の民となれば戦も有り難いぞ。
イキの生命いつも光り輝いているぞ。
⦿にまつろうてくれと申してあろが。
天地皆にまつろうてくれと申してあろがな。
ここの道理よくわかりたであろが。
何も言うことないぞ。
⦿讃える言(こと)が九十ぞ。
天地讃える言が九十ぞ。
草木の心になれと申してあろがな。
⦿風もあるぞ。
地獄の風もあるぞ。
迷うでないぞ、神の申す言は九十であるぞ。
コトに生きてくれよ。コトにまつろえよ。