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数少ない言葉かけの妙

 子供たちよりちょっとだけ早く生まれて同じ時間を共にしている先生として、いつも心がけている言葉がけがあります。

 いつでもどこでも大丈夫と、失敗したときは残念。

 何の根拠も無いんですが、心配そうな子に対しては「大丈夫」といってニッコリ。矢って失敗したときは「残念」といってニッコリ。特に小学生へはこの2つの言葉を意識的に使います。

 子供は、やったことが無いことを極度に怖がります。前の人がやっていてそれを見てやれば良いだけだけど、それでも不安そうです。そんなときは「大丈夫」と言って見守る。出来る出来ないは後回し。とりあえず背中を押してあげることが大切かなぁと思います。

 そしてやってみたけど失敗したときは、「残念」で様子を見る。その時チャレンジしそうだったら、また「大丈夫」と言って送り出してあげる。どうして出来ないの?と聞くとすぐに失敗した理由を探し始めて、結果また同じようなことを繰り返してしまうと思います。「残念」は、出来るはずなのにたまたま結果が良くなかったと言うこと。良いイメージは良い方に流れ逆もまた然り。必ず出来ることを信じて、見守ることが大切だと思います。

 今思えば、記憶に残っている先生は、この2つのことを上手に言い換えてアプローチされていたなと思います。試行錯誤をしながら、子供たちなりに突破する術を見いだして、乗り越えていくのが楽しいと思えるような手立てを考えるのが、自分たち教員の役割だと思います。

 この頃特にPDCLなどの教育技術が取り沙汰されていますが、基はこの2つの言葉に集約されるのでは無いかなと思います。教員はなるべく少ない言葉で、子供たちに最大限の学びが出来るよう考えていきたいです。

今日の楽典

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ではでは

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