YouTube書評『午後の曳航』三島由紀夫
252、『午後の曳航』三島由紀夫。誰も言わない感想と文章の分析。
三島由紀夫の小説を読んでいると、必ず感じる彼の気配。彼の顔や手や身体の存在。でも、例えば夏目漱石の小説を読んでいても、絶対漱石の顔は思い浮かばない。三島由紀夫の自意識は非常に強力。
『午後の曳航』では、他の作品と比べて彼の自意識が少し薄らいでいる。何故ならば、小説は三人称だけど、視点が頻繁に変わっていくから。
『午後の曳航』
三人の登場人物の視点の変化を書き出してみた。
ページ数は新潮文庫、令和三年十一月