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2023年11月第6回 ホテイアオイをカヌーで追い込む

多摩川で自然観察会を開催している365日野草生活®のんです。

2023年11月4日(土)第6回 特定外来生物(植物)を防除する会を開催しました。
主催:NPO法人 多摩川エコミュージアム(二ヶ領せせらぎ館)

この活動は、地域に根差した自然保護活動として、絶滅危惧種の保全や、植物群落の保全を目的としています。

次回は12月3日㈯9:00~10:30
登戸の二ヶ領せせらぎ館2階会議室
でお待ちしています。

特定外来生物(植物)防除活動 12月2日(土)9時~ 参加登録をお待ちしています。 | 川崎市 多摩川 二ヶ領せせらぎ館 (seseragikan.com)

防除活動は、無償、ボランティアでやっています。
継続して活動できるように、ご協力お願いいたします。



特定外来生物オオフサモの記録

外来生物法の生態系被害防止外来種リストの「特定外来生物」は、生体の移動が禁止となるため、川から採って持ち帰ると法律違反となります。

7月 特定外来生物オオフサモを発見したため環境省に確認
8月1日 オオフサモを水中から全て抜き取る
9月2日 オオフサモは見つからず、8月の防除の効果を実感できた。
 また、オオフサモを抜き取った場所で色々な水草を発見する。
 ・マツモ(神奈川県RD絶滅危惧種IB類)
 ・ホザキノフサモ(確認中)
 ・セキショウモ?(神奈川県RD絶滅危惧種IB類)
 ・オオカナダモ(日本の侵略的外来種ワースト100)
10月7日 オオフサモを1株見つけて抜きとる
11月  オオフサモを防除する
8月に比べると数は少ない。見つけたら抜くことを徹底します。
上流から流れてくるため、根絶は難しい。

同じ場所で上記4種(マツモ、ホザキノフサモ、セキショウモ、オオカナダモ)の水草を確認。定着している様子。


ホテイアオイ防除のビフォーアフターをみてほしい

新しい侵略的外来生物や生態系被害防止外来種を発見した際は、定着させないように、すみやかに対応する必要があります。
現在、ホテイアオイは特定外来生物ではないため、移動の制限はありません。法律上の規制はありませんが、繁殖力が高いため、運搬の際に拡散させないよう注意して取り扱う必要があります。


今回は、まずは手の届く範囲で500キロほど防除しました。

川の中にいるホテイアオイは、事務局がカヌーをだしてくれたので、カヌーで中洲のホテイアオイを追い込むことに。
全部で630kgほどホテイアオイを防除しました。

ビフォー、アフター 多摩川がスッキリ

ホテイアオイに在来の水草もついてくるので、それらは仕分けして元の多摩川に戻しました。
かつ、オオフサモとオオカナダモはホテイアオイと共に防除しました。

水生昆虫もたくさん見ることができました。
かれらも多摩川にお返しします。

外来生物を防除することが目的ではなく、色々な生き物が住める環境になることを目的としています。
個体数を調査し、保全地区は在来種で群落が形成されるといいなと願いつつ地域に根ざした活動をしていきます。

アレチウリ、オオフサモ、ホテイアオイを630キロ防除しました


次回は12月2日㈯9:00~10:30 

登戸の二ヶ領せせらぎ館2階会議室でお待ちしています。

一人の力では難しいけれど、知って、調べて、見つけて、考えて、広めて・・・生きもの守る方法はたくさんある!!
←参加されている環境調査員方のの受け売りですが、本当にそう思います。


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