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私を構成する原子と相性抜群のα-ピネン

精神的物理的に、余白を手に入れたおかげで、精油達と向き合える時間が増えた。


一つ一つの精油達と向き合うと、香りの感じ方が変わってることに気付いた。
今ちょうど、事務所の香り、引っ越し祝いに同業に贈る予定の香り、この2つの香りを創っている最中だ。久しぶりに手元にある精油をかたっぱしから嗅いでいると、この上なく幸せを感じてしまう。


最初に比べると精油の本数もかなり増えたが、精油を購入する際、自分が好きな香りしか選んでないはずだ。それでも、その時求める香りであっても、購入後の自分の状態により、好きな香りが、苦手な香りや少し重い香りの感覚をもってしまう。

これは、自分の状態により求める香りが変わっているだけだ。苦手な香りがもつ作用は、現状自分に十分備わっているもので、好む香りがもつ作用は逆に不足しているということだ。


数年前の苦しい時間に、私が毎日求めていたのは「フランキンセンス」という精油だ。この精油について少し紹介したい。

別名「乳香」と呼ばれ、古代エジプトでは燃やして神に捧げられ、人と神を結ぶものとされていた。名は、真の(Frank)香り(incense)という意味。

鎮静、うつ状態、心の傷、不安、パニック、ショック、心身のアンバランス、に作用したり、また瞑想状態に導く香りとも言われている。
主な芳香成分は、モノテルペン炭化水素類のα‐ピネンで25~35%ほど含んでいる。

私がフランキンセンスを手に取った当時、何の知識もなかったがアロマ好きの友達の話を聞き、ショップへ立ち寄り香りを嗅ぎ、この精油を選んだ。その時の私は無意識に、この精油を求めていた。

アロマテラピー1級取得後、香りに関する本を沢山読んでみたが、ある本の中の言葉を転記しよう。

(どんな時に選ぶ?)精神を高揚させ、恍惚感をもたらすと同時に深く心を鎮める香り。神秘的な力を取り入れたいときに。やりたいことの焦点がはっきりとクリアになる。気持ちの面で軌道修正したいときに。上下にゆれる気持ちをおさめて落ち着かせる香り。

これを知らずして私は「フランキンセンス」を選んでいた。
毎晩、岩塩にフランキンセンスを垂らした浴槽に潜り続けた結果、心を静め、自分はなにをやりたいのか?それがクリアになり目の前が明るくひらけていった。

その後は、不安と怖さと共に行動をし続け、前に前に進んでいった。

感情に乗っ取られ自分の存在が薄くなる日々から抜け出し、ジェットコースターのように上下に揺れ続けていた私の心に、落ち着きを取り戻すことができた。今の私は、メリーゴーランドのように上下にフワフワしながら回り続けている。


私は、自分を喪失し、真の香り(フランキンセンス)に助けられ大きな安心を手に入れた。

喪失から生まれたのが安心で、この香りの話しは嘘のような本当の話。
フランキンセンスを嗅ぎすぎ過剰摂取に陥り、心を静めすぎ落ち着きすぎたところも若干否定できない。かも。



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