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【エベレスト街道トレッキング2024:準備編1】歩くということ

歩くことが好きなんです。
いつからでしょうか。歩くことが好きになっていました。
歩くことを好きになろう!なんて気持ちはどこにも無かったけど、いつのまにか歩くことが好きな気持ちが僕の中には居ました。
歩くことが好きな気持ちは、どこか外からやってきて僕の中に住みついたのではなく、僕の中で生まれて育ったような気がします。
僕の中、と書いていますが、一般的に僕と認識されている総体は僕自身(≒自我)の所有物ではない感覚があります。自分が自分のものではない、というとややこしいかもしれませんが、少なくとも僕は僕の意志でコントロールし切れるものではありません。
という、↑この考え自体も、どうして僕から発することになっているのか、よくわかってないから不思議で楽しい。

ともかく、歩くことが好きなんです。
誰にも求められていないけれど、なぜ歩くのが好きなのか? 自問してみる時に、だいたいいつも浮かんでくる理由が
歩くことと考えること以外にやることがない、それがいい
というもの。
ちなみに、美術館とかに行くのも似たような理由で好きだったりします。
それにしても、もうちょっとおもしろいというか、誰かに話して、へーっと返ってきそうな理由は無いものかと思ったりもします。
無いのだからしょうがない。

自分の中にへーって理由が見つからないけど、↓ジモコロの記事の中にある
人間は食べるために歩き、エネルギーを生み出すことで、体がバラバラにならないよう維持している
・動物は歩くことによって、自分の生きている世界のイメージを構築する
・散歩と銭湯は、「自分が自分である感覚」を取り戻してくれる
というのは、かなり興味深い話。

意味とか理由を云々する以前に、なんなら歩くという概念よりも前に、歩くことは生命体が生命体であることと切り離せない、とも言えそうです。

2021年の秋に四国お遍路の1200kmとも1400kmとも言われる道のりを30日以上かけて歩いた時に、「意味に追いつかれるな」と自分に言い聞かせていたことにも納得感が出てきます。

さて、誰に頼まれたわけでもないけれど、歩くことを肯定したい僕の気持ちは満たされてきました。
ただ歩いていたいのです!
ただただ歩いていたいだけなので、何のために歩くのか? 歩いて何になるのか? どこをどう歩くか? 等々は大して重要じゃない気もします。
その証拠に、四国お遍路を歩くきっかけは、友人にそそのかされたことと父が他界したことが主なもので、あまり自発的なものではありませんでした。
とはいえ、歩いてよかった、歩けてよかった、と2年以上経った今でも時々思う程に、僕の人生の一部になっています。
何度も書いてしまいますが、よかったと思うためでもなく、人生の一部にするためでもなく、歩いたのです。
むしろ、歩いている最中なんかは
「おれはいったい何をやっているんだろう?」
と思ったりもします。そう思える感じがまた好きなのです。

さてさて、この記事のタイトルにあるように「エベレスト街道」を歩こうと計画しています。
「エベレスト街道」って何ですか?
という人は↓リンクをご覧になってみてください。

ざっくり引用します↓。

エベレスト街道とは一般的に、ネパールのルクラ(2,840m)という村からエベレストのベースキャンプ(5,350m)までのトレイルのことを指します。

「街道」と聞くと車が行きかう道を思い浮かべる人も多いと思いますが、アスファルトの道ではなく、車両通行はできません。農道のようなトレイル上に村が点在する田舎道です。

そのエベレスト街道に世界中のトレッカーが集まる理由は、特別な登山技術を必要とせず、エベレストをはじめとするヒマラヤの山々を眺めることができるからです。

出典:山と渓谷オンライン

今回の僕の計画は、世界最高峰エベレストに登ろう!ということではありません。技術もお金も意欲もそこまでありません。
本格的なエベレスト登山の入り口まで歩いて歩いて歩きまくろう!ということで、これくらいなら僕の体力で何とかなりそうだし、お金も頑張れば何とかなりそうだし、そのための意欲は十分にあります。

エベレスト街道トレッキングに行ってみよう!と思ったのは、写真家の石川直樹さんの影響をもろに受けています。
端的に言えば、僕は石川さんのファンです。
写真集や著書を拝読するのはもちろん、トークイベントに行ったり、写真のワークショップに参加したりしています。
そんな石川さんがコロナ禍で大打撃を受けたネパールの観光トレッキング産業の従事者に、寄付で集めたお金を渡しに行く様子が収められた本があります。

↑これです。
『シェルパの友達に会い行く-エベレスト街道日誌2021-』石川直樹著

この本が出た頃のトークイベントでは、
「ぜひエベレスト街道に行ってみて欲しい」
「基本的には誰でも行ける」
といったことを、何度も何度もおっしゃってました。
それにそそのかされるかたちで、僕も行ってみたい!と思うに至ったわけです。

とりあえず、資金を捻出すべく節約生活に入ってます。

というわけで、準備編2をいつ書くのか? どんな内容を書くのか? 自分でもわかってませんが、ひとまず今回はここまで。

ここまで読んでくださっている人がいたら、感謝申し上げます。
ありがとうございます。

(当記事のつづきは↓こちらです。)


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