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ヘルプマークに気づかなかった私、気づいた彼

おはようございます、moikoです。

先日電車に乗っている時、車内はガラガラだったので、3人掛けの優先席に座ってしまいました。いつもは座らないのですが、私が降りる駅までは3駅だけだしいいかなと思って。

スマホでメールの返信などに夢中になっていたら、気づくと知らぬ間に車内が混んでました。そして、私の斜め前にラガーマンみたいなガッシリした男性がいました。ちょっとコワモテで、むっつり顔でイヤホンをしてスマホをいじっていました。その隣には同じようにイヤホンをしてスマホをいじっている女の子が。

すると、

「どこの駅で降りますか」

ラガーマン風の男性がイヤホンを外し、女の子に急に声をかけました。女の子は聞こえなかったようで、イヤホンを外しました。男性はもう一度同じことを聞き、女の子は終点の駅名を答えました。

ナ、ナンパ?

私が一瞬そう思ったのもつかの間、その男性が前に座っていた男性(私の隣の隣の人)に、

「じゃ、すみません、あなた、席譲ってもらえますか?」

と言ったのでした。言われた男性は戸惑いを見せつつ席を立ち、ありがとうございます、と言って女の子は座りました。

その女の子はヘルプマークをつけていました。

 義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、または妊娠初期の方など、外見からは分からなくても援助や配慮を必要としている方々が、周囲の方に配慮を必要としていることを知らせることで、援助を得やすくなるよう、作成したマークです。

上記サイトより

女の子は私の目の前に立っていました。女の子がカバンにつけていたヘルプマークは私の目に映っていたはずです。私はそれに全然気がついていなかったのです。

情けない…恥ずかしい…

と、そこで私が降りる駅に着きました。降りる際に振り返ると、車内は人が減りガラガラになっていました。優先席もその女の子以外座っていませんでした。けれど、その男性は目の前の優先席に座ることもなく、何事もなかったようにイヤホンをしスマホを見ながら立っていました。

ああ、ここで漫画なら恋が生まれても良いのに…とか、俗な私は思ったりしちゃったのですが、

あの男性はヘルプマークのことを知っていたのでしょう。女の子のカバンは彼からは反対側で見にくい位置にあったはずです。でも、見てないようでちゃんと気づいていたんだなぁ。私は正直ヘルプマークがどんなものかよく分かっていなくて、今回のことで調べてちゃんと知りました。

これからは優先席は特に気をつけて、私も周りをもっとよく見ようと思った出来事でした。

助け合いとか、譲り合いとか、声をかけるのってやっぱり気持ちがいいものですね。


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