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【活動報告】大盛況!絵本の選び方講座 

日野市南平のえほんのお店、南と華堂の店主の井上優子さんを講師に招き、「絵本の選び方」の講座をひの市民大学で開催させて頂きました。

娘が1歳の時にお店にお邪魔した際、井上さんがお話してくださったお話が衝撃的で。
我が子に与えるものを「選ぶ」という責任に迷い悩んでいた私に、井上さんのお話は本質的で、且つ、希望と勇気を与えてくれるものでした。

「このお話、もっとたくさんのママに伝えたい!!」
そんな気持ちからの熱いオファーに応えて頂き、ひの市民大学の皆様のバックアップのもと、実現!

前後の井上さんのお話と、中盤での絵本を手にとりながらの質問会。
20組もの方がご参加くださり、大盛況!
たくさんの絵本を持ってきて頂き、会場はまるで出張絵本屋さん!!

年間1000冊以上も生まれては消える絵本。
出版業界はもちろん、売れるようにキャッチーな本、子供の心を掴むダイナミックな色彩なものなど、あの手この手で「売れる」本を目指す。
いろいろな本がある中で、子供に本当に選んであげたい本ってなんなのか。

「赤ちゃんにいきなり、辛いものとか、味が濃いものってあげないでしょう?」
と井上さん。
「それと同じで、子供は大人が思うよりもまだ初めてがいっぱいで一つずつをゆっくり味わうから」

まずはシンプルで、上質なものから。
ロングセラーの本は、シンプルに見えて本当によくできてる。
何回も読むうちに新しい発見がある。

今回紹介してくださった「ころころころ」というロングセラーの絵本も本当に洗練されていて、ともすると簡単すぎるようにも感じる。

コロコロしたカラフルな丸いものたちが、山を登ったり、滑り台をおりたりする。

だけど
「初めて世界を味わう赤ちゃんにとっては、いろいろな色がでてきて、数があって、という発見の連続。」と井上さん。
「ママも読んでいるうちに、このころころたちが子供たちに見えて、応援したくなっている自分に気づくはず」

そう言われてみると・・・!!
1回読むだけではなかった気づきが、回数を重ねるごとに。
そしてちょっぴり泣けてくる。
星の数ほど生まれる絵本の中で、時を超えて残る良質なものというのはこういうことか!!

思わず参加者の方と、「こんなにシンプルで絵も文字も少ないと、損した気になってましたよね〜」「じっくり味わうと深いですね!!」と。

ものが溢れる現代、絵本も、食品も。
何かを選ぶって、どれもとっても難しい。
だけど、基準はいつでも、「まずは時が磨いてきたものを」。
昔のものが全部いいわけではない。
はるか昔〜今まで、きっとたくさんの物語や試行錯誤された作品があったわけで、その中で時と共に淘汰され、それでも今ここに残っているものは、必ず理由がある。

知って選べば、どれも正解!
今日も楽しい絵本選び、そして、食選びを!

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