くるみアレルギー事件②
会食の席。隠し味でアレルギー
アレルギーは高確率で遺伝する。
小学2年生の姪(娘のいとこ)も娘と同じくくるみアレルギーを持っている。
法事の後の会食の席。
たくさん並んだご馳走の中に、牛肉の朴葉焼きがあった。
炉の上で、朴葉に乗せた味噌やお肉を温めて食べるあれ。
特別な日のお料理に、火の通り具合を気にしながらわいわいと食べていると。
突然、姪が「喉がかゆい」と言い出す。
『??』
慌ててお店に確認すると、朴葉焼きの味噌に隠し味でくるみが入っていた!
ママがいつも必ず携帯しているはずのアレルギーの薬がない!
姪ファミリーは大急ぎで車を走らせ、薬を取りに自宅へ。
残った私達は、なんとも言えない気持ちで姪がさっきまで座っていた席を見つめた。
一体誰が悪いのか
1時間ほど経って、無事戻ってきてくれて本当にホッとしたが、薬を取りに帰る途中渋滞し、先が見えない中顔も腫れてきて姪はパニック状態になったとのこと。無事でよかった。
お店の店長さんは、
「申し訳ない、細かく確認すればよかった」
お店に予約をしたお義母さんは
「私がちゃんと伝えなかったから」
姪の両親も、薬をバッグに移しそびれたことをとても後悔していた。
(薬は各種バッグに常に入れているそうなのだが、法事用の黒いバッグの方には入れ忘れたとのこと)
もしも命になにかあったら、関係者全員が自分を責め続けることになったのではないかと思う。
あとから「こうすればよかった」は言えるけど
でも。私には誰も責められないような気がしてならなかった。
40年前の日本にはなかった食物アレルギーという概念。
特にくるみは、近年では重篤な症状がでる患者のたくさん多い食品になったという認識はあまり浸透していない。表示義務も2025年までは移行期間だ。
地域の小さな老舗のお店で、アレルギーの確認がなかったのもしかたがないことに思う。
法事の会食の予約。確認すべきことはたくさんある。アレルギーのことまで気が回らなくて普通だ。
薬のバッグの移し替えもそう。子連れの法事前にイレギュラーでやるべきことがたくさんある中で・・・
事が起こってからなら、「こうすればよかった」はもちろんたくさんある。
今回のひやっとから学べたことは大きい。
だけど。その対処法とは別に。
誰も幸せになれないアレルギー。
なぜここまで蔓延しているのか。
根本原因はなんなのか。どうすべきなのか。
本気で考えなければならない時が来ているんだと思った。
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