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ごきげんファームさんにお邪魔しました!①

茨城県つくば市。
農福連携で養鶏を行う「ごきげんファーム」さんにお邪魔しました。

障害を持つ方の働く場として養鶏・野菜の栽培、竹籠の作成、販売等を行っているごきげんファームさん。

地域の醸造所からの葡萄糟やホップ、牡蠣殻等を発酵させ鶏の餌にし、鶏の鶏糞を発酵させ肥料にして野菜も育てる。

作業を担う重度の異なる障害を持つ皆さんは、グループホームと呼ばれるシェアハウスで暮らすことも選択でき、毎日のお昼の給食とグループホームでの食事には、ごきげんファームのお野菜や卵、廃鶏などがおいしく提供される。

採れたて卵のオムレツと、廃鶏を使ったミネストローネ。最高のお昼もご一緒させて頂きました。

今回お邪魔したのは、養鶏場のある上郷事業所。
午前中の作業を一緒に体験もさせて頂きました。

朝の会。その日の仕事の割り振り(餌やり、水やり、餌作り)と、各作業の「気を付けること」を確認。

餌の保管場所はとってもいい香り!
ぬか床のような、酒蔵のような、豊潤な発酵の香り。
葡萄糟やぬか、ホップ、大豆の蒸したものや牡蠣殻等を配合し、1日発酵させて鶏たちの餌を作る。

なんだかとっても心地いい香りの正体はホップ”!ホワイトビールのような華やかな香り!

地域の産業でこれまで廃棄していたものを交渉し譲って頂いているものも多いそう。
譲ってもらう以上、相手の都合に合わせた量やタイミングで取りに行くので、こまやかに調整しつつ進めているそう。

規格外の大豆を仕入れ、端材で火を熾して炊いて、餌に混ぜる。
雨の日も、暑い日も、毎日この作業を行うのだそう。大変な作業!
国産大豆・・・規格外とはいえ、なんと贅沢な。
餌の配合。誰もが作業しやすいように、「何グラム」などではなく、「ザル2杯分」というような指示になっている。
カップ何杯、という分かりやすい指示で、初めて作業をする私もさっと対応できた。
カルシウム補給の為の牡蠣殻。

混ぜ合わせたものを1日発酵させて餌に。
なんと健康的なごはん!

発酵でふんわり温かい

前日作った餌を、餌やり係がもって、鶏舎へ。
入る前から何か感じていたが、近づく程に大きくなる鳴き声と、まだかまだかと待ち構える大量の目!

すごい勢いで集まってきて、内心ちょっと怖い!!
水やりはこれまた重労働。

次はいよいよ、採卵。
「卵を集める作業♪」と思っていたら、卵の上にはじっと見つめる鶏・・・
そうか、この下から卵を抜き取るのか・・・

大事に温めてるところ、ごめんなさーーーい!大切に頂きます。

突かれる恐怖に怯え、使い物にならない私・・・
(突かれてもそんなに痛くないそうで、スタッフの方は慣れた手つきで次々採卵。私は最後まで慣れずでした、ごめんなさい。)

この感じ・・・(怖)
「番犬ガオガオ」っておもちゃを思い出しました。笑

鶏さんたちに卵を譲ってもらって歩き、1つの鶏舎で99個の卵が集まって、なんとも言えない嬉しい気持ち。
本当に貴重な体験をさせて頂きました。

気分や体調がすぐれず作業できない方がいたり、ふさぎ込んでしまう場面もありつつも、和やかなスタッフさんの織りなす空気に、終始なごやかな雰囲気。

鶏をかわいがるまなざしも素敵。

鶏たちも鶏舎と運動場を行き来でき、のびのび。

人も鶏もみんな幸せそう。
一体この場所はなんなんだ・・・
これまた凄い場所に出会ってしまった。

鶏舎はまったく匂いがなく(むしろもみ殻やビールのいい香り!)、微生物達や発酵飼料の底力。


この場所への想い。循環。廃鶏。ビジョン。についてスタッフの方のお話。
は、また次の記事で!


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