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叔母の49日法要でびっくりした話。

先日、叔母(母の妹)の49日法要に参加してきました。

きらびやかな本堂に、住職の厳かな読経が響きはじめる。
参列者はみな、故人の冥福を祈って手をあわせる。

とそこへ
なにやらだみ声のお経らしきものが加わり、それが徐々に大きくなっていき。
やがてそれは、住職の声よりも高く大きくなる。

声の主は、最前列に座る高齢男性。
住職はそれをとがめることなく、当たり前のように読経を続ける。
(おそらく、この高齢男性はこの寺の檀家で、以前にも何度かそういうことがあったのでしょう。またこのおっさんか、と思いながら、住職は読経を続けたのだと思います。たぶん参列者も、またか、と思いながら止めようとしなかったのでは)

住職の唱える経とはあきらかにちがう。修験道の祝詞(のりと)のような、かしこみかしこみ、願わくは、なんとかかんとかで、なんとかなんとかさせたまえ、みたいな。

住職による読経は中盤にはいり、焼香盆が参列者のもとをまわっている間も、高齢男性の祝詞(のりと・しのびごと)は続き

住職が参列者にふりかえり、これにて、49日法要を終わらせていただきます。と挨拶をするのにあわせるようにして静かになる。

法要がはけたあと、あんな、お坊さんの邪魔をするようなこと、しても良いんですかね。と先日の少し困った叔父(母の弟)に質問すると

しー! あのおっさん、耳が良いから、ここでは黙ってろ。





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