好きだからこそ、剣持刀也の未来を嘆うる可能性。

(この文章には、剣持刀也が純粋に「好き」というだけの感情の人には一部不快になるかもしれない表現がございます)

以前、こんな記事を書いた。

まあこんな記事を書くように、私が剣持刀也を毎日毎日開きもせずパプサするぐらいには好きな事は確かなのだが、私のパプサはアンチの意見や興味ない人間の意見もわざわざ見に行ってしまう。これは私自身が全肯定信者にはなりたくない!という反骨心というのもあるし興味本位もある。

そこで私が考察した、剣持刀也の面白さ、興味深さを前回は記した。なので今回は剣持刀也の「弱点」について触れる記事になると思うのだ。

彼は頭が良く、どのように立ち回れば「剣持刀也」らしいのかは当然理解しているのだろう。

だからこそ、今彼「剣持刀也」の殻を破れていないのだ。下手な言い方をすれば「停滞」かもしれない。

彼自身「変わらない」面白さを届ける事に着目しているのは配信の発言から理解出来る。だが、それはただの再放送になっていないだろうか。あのアーカイブと同じなのではないだろうか。

そもそも彼はリスナーの異常な偏愛(クソマロ、おえもり、罵倒コメ欄)などを「受け身」でツッコミをしていくコンテンツを主軸としていたVで、自身が主体的が発進するコンテンツの手札が、他のライバーと比較してどうにも少なく思えるのだ(虚空教、刀子など)。とにかくリスナーとガンガンぶつかり合うその姿勢が人気の秘訣ではあるのだが、コラボ等でのボケなど彼自身が能動的に発信するコンテンツもまた魅力があると思うのだ(勿論ハタから見てこれはスベり散らかしたな…と思った事は何度もあった)。

また、彼の語彙力は脳直で新単語を生み出す葛葉君や、脊髄の女王山神カルタ氏等とは異なり経験と勉学によってストックしてある者をペラペラ高速で吐き出す物だ。タイプが根本的に違うので今は差別化が出来ているが、新しい知識をインプットし辛くなる今後を思うと、どうにも心配でならない。

PC知識の無さはここまで来たら個性なので、他ライバーに迷惑をかけなければ良い。だが、Vの可能性はPCゲームなどには収まらない。それぞれに合った活動があるが、彼のポテンシャルは明らかにもっとイケる筈なのだ。

そして彼は……いっちゃあなんだが、ちょっと怠惰だ。新しい事への挑戦を興味があると言及しながら実際にトライしたのは数えるほど(裏で色々やってるかもだが)。

このように彼は今、自分が出せるネタを既に出し尽くしたような環境スパイラルに陥りつつある危惧があるのだ。勿論リスナーは喜んで金剛玉石のネタを持ち寄るだろうがそれに頼り切る事は誇りとプライドを持つ彼がしないだろう(実際今の生放送ではマシュマロやクソコラを取り扱う頻度はかなり抑えている。それだけのVだと思われたくないのだろう)。

しかし、その上で新しい剣持刀也は見られるのだろうか?

その点で言えば、賛否両論があるものの「rof-mao」として活動を始めた事は彼にとってターニングポイントと思っているのだ。ここで得た通常では得られなかったスキルを活用して、新しい企画や配信にトライしてみてほしいと常々思う。

カッコよくなくなったって、カワイくなくたって、彼が彼のまま泥に塗れても、もっともっと新しい試みにチャレンジしてくれ。

剣持刀也が剣持刀也のまま、「剣持刀也」を破ってくれる事を願うまでだ。

例えば君の前にいる「月ノ美兎」は確かに箱の中の女の子なのに、箱をブチ破るエンタメを我々に届けてくれたように。



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