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管理栄養士が一緒に考えます!「あなただけのヘルシープラン」

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記事一覧

なぜ栄養士は「朝 昼 夕 3食規則正しく」と言うのでしょうか?

「朝 昼 夕 3食規則正しくとりましょう」 栄養士は、この言葉をただ単なる決まり文句として言い続けているわけではありません。 しかし、言われたほうにとってみれば、 「またか!」「そんなこと知ってる!」 という反応になるのではないでしょうか?? 今日は、その理由についてご説明したいと思います。                    ホルモンの働きに合わせて「食事」をとりましょう               「ホルモン」の働きは、人間のホメオスタシスを維持するため

お兄さんは 「アニソン」を武器に生活習慣病と戦う!

こんにちは。 運動音痴でなければ、もっと楽しい学校生活が送れたんじゃないかと回想する管理栄養士 美香です。 今日は「とにかく寡黙なお兄さん」の話をしたいと思います。 毎回、栄養相談の予約時間よりも、かなり早くから来て待っている生真面目なお兄さんがいます。 生活習慣病(ここでは具体的な病名は伏せます)の診断を受けて当院にいらっしゃいました。          たいへん寡黙で口数が少なく、 あれこれとあまり聞かれたくない様子で、 こちらの質問には、最小限の返答しか

減塩って、できますか?

こんにちは。 しょっぱいものより、甘いものが好きな管理栄養士 美香です。 今日は、「減塩」(塩分制限)についてお話ししたいと思います。 減塩する必要がある患者さんに対して、 「主治医もおっしゃっているように、減塩してみましょうね。こんな簡単な方法がありますよ」 と、優しく話しかけながら、気合を入れて作った資料を広げて説明し始めたところで、 「はいはい分かりました」 となることは、まずありません。 栄養相談にいらっしゃる患者さんは、若くても50歳代で、 心ここに

筋力や持久力を高めるための、効率の良い食べ方は?

こんにちは。運動が苦手な管理栄養士 美香です。 小中高のマラソン大会ではずっと、 ビリだけにはならないよう、とにかく必死でした。 球技もまるっきりだめで、 ドッジボールでは、逃げたつもりでボールに当たりに行ったり、 ソフトボールでは、キャッチしそこねたボールが顔面でワンバウンドしました。 そんなありさまでも、管理栄養士という看板を背負っているために、 日常的にスポーツをする人から栄養相談を依頼されたり、リハビリテーション栄養について専門家としての意見を求められる

失敗して落ち込んだ時には、もうひとりの自分に登場してもらおう

綿密に計画を練って目標をたてたはずなのに、おなじことで幾度も失敗を重ねてしまうと、そのことだけで「自分は根気のないダメ人間だ」と決めつけ、 仕事やプライベートにおいても自信を持てなくなってしまう方が時々いらっしゃいます。 「最近なんだか忙しくて歩くのやめちゃったし、疲れて料理作るのめんどくさいから冷凍パスタとかコンビニ飯とかで済ませちゃってるし、食べたらすぐ寝ちゃうしなぁ。でも疲れてダイエットのこと考えるのもめんどくさいんだよねぇ。あ~まずいなぁ。まずいけど気力もないんだ

意志力には限界があります。「やる気スイッチ」を自分で作ってみましょう

ダイエットに限らず、目標を立てた後に「やる気」を維持するのはなかなか困難なことです。その時の状況に反応して自然とわいてくる「感情」がそう簡単にコントロールできないように、都合よくいつどんな時でも意のままに「やる気」が現れてくれることなんてありません。「やる気スイッチ」なんて、そもそも存在していないようです。 😉「やる気スイッチ」は探さなくても自分で作れます。 車を例に考えてみると、人間でいう「やる気」にあたる「エンジン」は、車のキーを回さないとかかりません。(高級車は指で

ダイエットには挫折がつきもの

私が大学を卒業したころと違って、何か詳しい情報を得たいと思ったら、今はググれば情報はいくらでも拾えるのでとても楽ちんです。 ましてや「ダイエット」に関するものなどは、いちいちググらなくても道を歩いているだけで勝手に天から落ちてくるレベルで情報を得ることができます。 それらあまたの情報から、安全かつ自分にあったものを選び抜き、「これならやれそう。さあはじめるぞ!」と決心するまでは、割と簡単。 きっかけさえあれば、だれでもたどり着ける最初のステップですね。 しかし、ほとん

やっぱりスイーツはやめられない?

ここだけの話、私はかなりの甘党です。 そのため、仕事以外で知り合った人には、自分の職業をぼやかしていることがほとんどです。 現にメンテナンスで10年ほど通っている歯科医院では、だれも私の職業を知らず、そこでの審美歯科教室で「砂糖と虫歯」についての栄養指導をうけたこともあり、その時は真剣なまなざしで耳を傾けました。 女性の心の中で「スイーツ」というものはひときわ特別な存在で、気の合う友達とスイーツを囲み、ついでに香りのいいお茶でもあれば、人生のモヤモヤなどはたいてい吹っ飛