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文系人間、生命科学に癒される

こんばんは、3636です。

先日こちらの記事で書きましたが、健康学にすっかり魅了された私。

そこから、人間のからだの仕組みが気になって気になって気になって。Amazonで生命科学や東洋医学などの本をポチポチポチ……

で、先週は生命科学にどっぷりハマってました。
生命科学、激アツ!!!そして、まさかなのですが、めちゃくちゃ癒されました。

まずはこちら。

こちらはタイトルの通り、"思考"についての本。
研究者であり経営者でもある彼女の考え方(というよりもはや脳内)を、惜しみなく公開してくれています。

読んでみた率直な感想。

スキが無え (by流川)

すさまじい頭の良さ。圧倒的論理力。
調べてみたらめちゃくちゃお若い!すすすごい!
でも、その頭の良さに嫌味な感じは全くなく。
徹底して論理的で冷静に話をしているんだけど、その根底にあるのは「世の中をもっとよくしたい、みんなに幸せに生きてほしい」っていう熱い気持ちで。そのギャップに、おばちゃんは愛おしさを覚えてしまいました。

特に印象的だった内容をメモ。
・生命原則
すべては生命原則「個体として生き残り、種が繁栄するために行動する」に基づく。負の感情もしかりなので、遺伝子に搭載された機能が正常に働いているにすぎない。ただし、その機能が現在の環境でも最適なものとして働くとは限らない。

・多様性
環境の変化に対応する方法として生命が採用したのが多様性。みな、唯一無二の遺伝子情報をもつ。今の環境ではたまたま有利不利があるだけで、それは最強でも最弱でもない。

視野の設定
経験を積むと脳の学習機能によって過去の経験による影響をうけやすく、視野の設定が不自由になった状態(過去だけを見て判断する状態=偏見)に陥りやすい。「自分はこれまで失敗したのだから、どうせ今後も失敗する」等。過去は認知バイアスを形成するものだと認識し、その思考から一定の距離を保ち、過去・現在・未来全体を見ること。

・経営
組織を構成する人自体が生命原則に従った生命活動を行なっているため、生物の本来性を理解することがより良い組織運営に繋がる。
①外界の変化へ適応しながら生き延びるシステム
②多様性 ※「同質性」の土台を前提とする
③失敗許容主義(失敗も成功も含む累積探索量を増やすことを良しとする。短期的な成功だけを追い求めると生き残れない。)


そして、次に読んだ生命科学の本がこちら。

主に細胞について書かれている本です。

ねえ、この本

めっっっっちゃ面白いよ!!!!!!


比喩のセンスが本っっ当に良くて!!!!
文系だけどすんごい理解できた!
体調悪かったのにそれでもスラスラ頭に入っていくほどわかりやすかった!←寝ろ
ユーモアでチャーミングな例えだったから、人体を初めて可愛いって思った!←女子は絶対好き
作者の先生、細胞が可愛くって可愛くって仕方ないんじゃないかな?細胞愛がめちゃくちゃ伝わってきます!自分も大好きになりました!

例えば、細胞内を「社会」に置き換えて説明。細胞内のオルガネラ(細胞小器官)は「工場」や「発電所」や「病院」などの施設で、そこの働き手がタンパク質。タンパク質は封建社会だから生まれながらにして職業が決まっているとか、オルガネラを結ぶ交通網に「荷受け係」がいたり、遺伝子のコピーを読み取る「翻訳係」がいたり。

他にも、DNAと遺伝子とゲノムの違いを
DNA : 文字
遺伝子 : 文字を使って書かれた文章
DNA鎖 : 本(紙の上に書かれた文字列)
ゲノム : 本の中身(何の情報について書かれてるか)
で表したり。

こんな感じでキュートにそしてわかりやすく、細胞について説明してくれています。

ちなみに第1章は科学的思考について書かれているのですが、これもすごく良くて。忘れたくないのでメモ。

・科学とは真実に限りなく近づくこと≠真実
・科学の基本は仮説と検証
・常識を疑う
・「相関」と「因果」を混同しない
・科学的に何かを調べるには、まず比べる

全部が刺さりました。
そもそも科学は真実だと思っちゃってた。ずーっと仮説なんだなぁ。
私は、白黒はっきりさせたい上にせっかち&面倒くさがりだから、検証そんなしなくていいと思っちゃいそう。絶対研究者になれないタイプ。
研究者にはなれないけど、でも、溢れる情報や広告に対して、「断定してるけど、逆に怪しくない?」とか「この商品、すごい効果あるって言ってるけど、ちゃんと対象群とったのかな?」みたいな視点はすごく大切。科学的思考、心に留めておこう。

最後に1番心に響いた箇所を。

多様性こそ、生命存続の鉄則。
何が進化の役に立つかはわからないので、バリエーションが豊富なほどいい。人は、ただそこにいるだけで生命全体の役に立っている。


生命が存続するには多様性が絶対必要。
私たちは一人一人違って良い。違うから良い。
全てを受け入れてくれる、生命科学のその懐の深さに、救われ、そして癒されたのでした。

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