見出し画像

水泳(スポーツ)上達のカギ

前回までのおはなし
 逃げ出したいほど水泳が苦手だったわたしは自主練やまわりの協力などのの甲斐もあって、潜るくらいならできるようになりました。中学・高校での水泳の授業も何とか乗り切り、晴れて苦手な水泳から解放された・・・  はずでした。

ストーリー

 大学4年間、アメリカンフットボールをしていた影響から、アメリカ流のスポーツケアやトレーニングを職業にすることを考えました。30年以上前のことです。「トレーナーになる!」 といっただけで、「服になってどうする?」(スゥェットシャツのことね。)と言われた時代です。民間でスポーツの現場といえばスイミングクラブが主流でした。
 立派なカナヅチでしたが、全国各地にスイミングクラブを展開する企業に入社することになりました。

 当然ですが、業務のほとんどが水泳指導。カナヅチにはアウェー感ハンパない状況です。
不安しかないまま、水泳の指導方法を学ぶ研修に参加しました。
けれど、この不安は一変します。さすがはプロを養成する企業です。いきなり泳ぐのではなく、ひとつ一つの練習の前に、必ず指導する理論を教えてくれます。なぜその練習をするのか、その練習で何を目指すのかといったことなどです。
もちろん、その中には泳げない方の不安への対処方法もありました。
ひとつずつ理解し、できるようになり、不安が安心や自信につながると、今まででは考えられないほど、水泳に対して前向きに取り組めるようになりました。

水泳(スポーツ)上達のカギ

1 不安要素を取り除く。

 環境やスピード・重さなどの物理的な不安、痛みやケガ、対人的な不安など諸々の不安を取り除き、またその不安の原因を理解して安心して参加できるようにする。

2 基本をたいせつにする。

 基本的なことを疎かにしない。ある程度できるようになった(つもりでいることが多い。)ときにぶつかるカベは案外、基本の見直しで解決されることがよくある。
頂点にいる選手ほど基本的なことが芸術的に上手。

3 基礎体力をつける。

 勉強も水泳(スポーツ)も質の高いことを数多く反復できると習熟が早い。数と量をこなせる基礎体力(筋力・持久力・柔軟性など)をまず充実させることがたいせつ。

4 練習内容を理解する。

 練習の意図と目指すところはどこかを理解して取り組むと、単調な練習が大きな成果につながる。
 

5 ちいさな変化にワクワクする! 

 楽しい気持ちが次の一歩へのエネルギーになる。

6 素直になる。

 教わったことを、まずは素直にやってみる。教わったことを自分の言葉に置き換えて考えない。

7 自分で考えて 自分で試して また自分で考える。ただし、なるべく科学的に。

 できないことや、うまくいかないことを他人任せにしない。まずは自分で考えてみる。客観的に見つめてみる。科学的に考えて実行することで再現性が高まりパフォーマンスのバラつきが少なくなる。


次回から、「5 ちいさな変化にワクワクする!」から「7 自分で考えて 自分で試して また自分で考える。ただし、なるべく科学的に。」 を順番に、具体的に進めてまいります。
というわけで、次回は ちいさな変化にワクワクする! です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?