Lesson 26 特別補習 平泳ぎ 「ひとかき」「ひとけり」
💧 平泳ぎ ひとかきひとけり の特別補習です。Lesson 15 平泳ぎ ひとかきひとけり のステップアップ版です。今回は、さらにくわしくご紹介します。
補習1 ひとかき
スタートしてストリームラインから「ひとかき」します。 水泳ではカラダが浮き上がり始めると減速します。この浮き上がりはじめに敏感になりましょう。止まってからでは遅いです。
微妙な浮き上がり感を感じたところで「ひとかき」です。これはセンスです。いやいや練習で習得します。
しかしながら、ここまでたどり着かずにさっさと浮かび上がってします場合は、スタートからの入水角度を水中方向に変えてみると良いかもしれません。Lesson 10 陸の上で姿勢づくり あたりを参考にしてみてください。
補習2 腕のつかいかた
陸上で練習します。腕を横に開く角度は、概ねゼロポジションあたりまでです。ゼロポジションって、「どこ?!」 それは、肩甲骨のでっぱりと腕の角度が揃っている角度と考えるとわかりやすいかな? 肩の真上に手を上げて、そこから手のひら1~2つ分開いたところが、だいたい正解。肩関節に負担をかけることなく、大きな力を発揮できるポジションといわれています。
次に、ヒジです。 ハイエルボー!などと言われますが、ヒジは「上げちゃダメ!!」です。
ヒジを上げると、肩も上がってしまい、傷害につながるばかりか、結果的に強い力が発揮できません。
ゼロポジションのところで肩の角度を決めたら、ヒジから先をブラんと下げてください。
「ハイ! できあがり。」
そこからは、泳いでいる時の重心といわれる浮心に向かって掻くだけです。おおよそみぞおち付近です。推進力となるのは、そこまでです。
みぞおちあたりまで掻いた両手は、推進の抵抗とならないよう、カラダに沿って太ももまで伸ばします。ここで欲張って水を押そうとすると、そのアクションがブレーキになることがあります。これはほかの泳法でも同じです。
その後は「ひとけり」に合わせて両腕(両手)を前方に戻します。その際にも腕が推進の抵抗とならないよう、両手はカラダの近くを通して前方に伸ばしていきます。
補習3 ひとけり
「ひとかき」のあとで、推進力が弱まり、カラダが浮き上がろうとする前にキックを入れます。
ひとかきの腕をお腹の下に移動させるタイミングでコンパクトに足を引き付けます。ここで大きく深く足を引き付けてしまうと、推進力の大きなロスにつながりやすいので注意が必要です。
両腕が前方に伸びていくタイミングと合わせてキックが入ると気持ちよく進んでいくことができます。
補習4 浮き上がり
背中から「ボコッ」と浮いてしまうと大失速です。スピードを殺さないようにシャープに浮き上がって、次のストロークにつながるようにします。
追記 ドルフィンキックはどこで入れる?
Lesson 15 でも示した通り「ひとかき」の前がいいと思います。研究論文などを検索すると、「ひとかき」に入る腕の動きをきっかけにドルフィンキックを入れると力が入りやすく、姿勢が安定するといったこともあるようです。ご自身が最も速く進めるタイミングを試してみましょう。
次回から「背泳ぎ」です。
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