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愛〜たわしと靴下はナンセンスですか〜

もうすぐ、バレンタインだ。
バレンタインの翌日は母の誕生日。
バレンタインと母の誕生日はわたしの中でいつだってセットだ。

高校のとき、友達のお母さんの誕生日プレゼントを一緒に選びに行ったのがきっかけで、わたしも真似して母にプレゼントを買うようになった。

今年は花束を予約した。

一昨年は、オシャレなたわしを送った。
実家へ行くと、キッチンに置いてあった。
母は、「何これ。使い道がわからないからそこにぶら下げてる。」と言った。

去年は、靴下。
「ありがとう。私だからいいけど、お義母さんにプレゼントするようなものじゃないわよ。気をつけた方がいい。」と言った。

弟のお嫁さんが、母に花を送ってくれた。
「綺麗でしょ〜センスがいいのよ〜」と喜んでいた。

そのときは無視するが、ふと思い出すとたまらないのだ、涙が止まらないのだ。

花束にはメッセージも添えられる。
ハッピーバースデイの文字はもともと印字されてるから、「お誕生日おめでとう」はいらないな。
さて、どうしたものか。
何も思い浮かばなかった。

昨夜、わたしが長男と話してると、弟が「ママはぼくのこと愛してないんだね。」とプリプリ怒りだした。

子どもたちは「あいしてる」をたくさん使う。どこで覚えた?
毎日、たくさん愛を求めてくる。
わたしはそれに、言葉で、ぎゅーっとして態度で、愛してるを伝える。子どもたちは安心する。わたしも安心する。

この感覚が、このどうしようもなく愛しい気持ちが「愛」というなら、母もわたしも、愛し方、愛され方をぜんぜんわかってなかったんだな。
いろんなことがズレてたよ。
35年間。
悲しい。
悔しいよ。

なんで、
「たわしの使い方わからないなら聞いてよ」って、
「悲しくなるからそんな言い方しないで」って、
「もっと褒めてよ」って言わなかったんだろう。
我慢に我慢に我慢を重ねてひねくれちゃって、我慢のフタを剥がすのが大変だよ。

今さら愛を求めたりしないけど、避けないで、我慢しないで、言いたいこと言っていきたい。愛を持って。

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