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総天然色地獄絵巻スプラッタマウンテンの中、1800/86400セカンズ

毎日毎日がゲリラ豪雨だ。note のニックネームは地中海性気候なんて名乗っているが、地中海の陽光を浴びて穏やかな風に吹かれているようなそんな一日は実は一日もない。

自閉症スペクトラムの特性を持つ小学三年生の娘は、朝から晩まで情緒不安定である。マイルールもいっぱいある。
16歳の愛犬がいて、目は白内障、耳は遠く、足もおぼつかない。
80代の父は認知症があって、もの忘れ大魔王である。
夫は、マイペースで芸術家肌なので協調性ゼロ。

というメンバーが、相乗効果で複合して、ほんっとに色々とやらかしてくれて、

総天然色地獄絵巻スプラッタマウンテンだ。

仕事が終わって夕飯の手順を考えながら帰宅すると、すぐ台所へ向かう。
そして気がつくのだ。冷蔵庫の中にコードレス電話が冷やしてあることに。
「?」「おじいちゃん何でこんなの冷やしてんの?」
二度見していると、娘が言うのだ。
「今日はピンクのバブが溶けているからお風呂入んない!」
さっき入れておいたバブが逆効果だったか。
「それでも良いから入りな!」
「青いミントのバブが良かったー!ギャー!」
そのこだわり、どうにかしてくれ。
そこに帰宅した夫が言う。
「通販の不在票が入っていたから、電話かけて。俺、コミュ障。」
知らねーよ。今バタついてる空気読んでよ。
「おかあさん、お風呂のお湯抜いた!」
「ハァ??」
ダッシュで風呂場に向かおうとすると、足に違和感。
ジュワワワ〜
老犬がフローリングにしておいたシッコ溜りを踏んでしまい靴下に沁み込む感じ。
「パパ、そんな急ぎのものって、何?何注文したの?」
カセットデッキ


一日は86400秒もあるんだけど、私の自由になる時間は1800秒くらいしかない。早朝に900秒深夜に900秒。その時間でウキウキしながらnote執筆活動をしている。めちゃくちゃリフレッシュになる。ありがたい。


☆☆☆


前置きが長くなったけど、これまで自己紹介をしていなかったので、してみようと思う。

私の頭の中、ハートの奥底は、「こんなの」でできている。
朝、布団を跳ね飛ばして起きる原動力。
私を動かす『源(みなもと)』。

子どもの時に体感した原始的なエッセンスが、大人になった今もさざなみのように広がり続けている。
今回、それを『自己紹介』にしたいと思う。

1.笑い

「笑い」を理解しない大人が複数いる家庭で、バラエティ番組を見ることを禁止されて育った。テレビ自体も極力見ないようにと言われ続てきた。

学校では人気番組のあった次の日って、その番組の話題で持ちきり。
見たい。
見たい。
すると、どうなるのか?

逆に、「大好き」の方へゲージが振り切れてしまう。

車の速度メーターに換算すると、180km/hを超えてその先を針が指している状況である。だのに、

8時だヨ!全員集合
欽どん
オレたちひょうきん族

時のお笑いの大本流は、どれも見せてもらえなかった。父方の祖母の家にお泊まりした時にだけ見ることができた。

おばあちゃんの家は8人家族で、ご飯を食べた後、みんな思い思いの席に座ってその時間を迎える。私も4人のいとこたちにまじってTVの前に陣取る。
同じギャグにゲラゲラ笑って、お約束の振りに総つっこみして、時にはちょっと卑猥な動きを真似したりして、楽しみまくっている子供達。「馬鹿だねあんたたちは」と言いながらもチャンネルを変えたりせず見守る大人達。
私も、周りに溶けこんで、ひっくり返って笑った。
「あーーー、楽しい!」

TVの光がその場にいた家族みんなの横顔を等しく照らしていたこと。
そこの飼い猫が膝に乗ってきてグニャっとしたこと。
おじいちゃんが長い長いオナラをして、また大爆笑だったこと。

忘れられない。

現在、私にお笑いを見ることを止める人は、もはや誰もいない。M1グランプリR1グランプリはリアルタイムで見る。さらに録画したやつをじっくり見る派。しかも審査員の評点のシーンで必ず一時停止し、誰が何点入れたのかを分析する始末である。

笑いが人にもたらす作用を考えるのが好きだ。
それぞれの人が面白く思うポイントは、その人その人で異なる。その人が持つ素養やバックグラウンドによって「ウケ方」が違ってくる。
だから、その人がどうして笑っているのか分析したくなるし、どこに笑いのツボがあるのか考えてしまう。

“ 泣き顔が微笑みに変わる
瞬間の涙を
世界中の人達に
そっと分けてあげたい”
出典 : 瑠璃色の地球(ここでまさかの松田聖子!)


私は、微笑みに変わった瞬間の笑顔をそっと分けてあげたい。
笑顔になる際にもっとも使う大頬骨筋(だいきょうこつきん)を鍛えて差し上げたい。

現実的には、私は一社会人でわりとシリアスな固い職業についているので、普段は笑いの片鱗は漂わせない。でも、ふとしたタイミングで降ってくる。

そういう私から出てきた記事がこれ。


2.我慢した涙


私の母は、当時では珍しいフルタイムのワーキングマザーだった。
帰宅時間はいつも夕方の18時過ぎ。
三姉妹の長女である私は、いつも、妹達と三人で母が帰ってくるのをずーっと待っていた。学校から、まっすぐ妹のいる保育園まで歩いてお迎えに行って、子どもだけで一緒に家に帰ってきてた。

ある日、急に雨が降って、でも誰も傘なんか持ってきてくれなくて、お迎えのよその父兄を横目で見ながらずぶ濡れで帰宅。妹の髪を拭いて着替えはどこだ?と探している時に、

ドカーン!

と、ものすごい音量で雷が落ちた。しかも、かなり近くに。
その時に思った。

もう嫌だ!
私も濡れてて寒いんだよ。
お腹も減ったよ。
なんでうちではおやつもないの?
雷がお家に落ちて火事になるかもしれないのに、なんでお母さんいないの?
雷の音が怖いよ!
泣きたい…。

でも、ギュッとつぶっていたまぶたをおそるおそる開けると、2人の妹がピタッとくっついてきていて不安そうで、泣いている場合ではないのだった。

『はじめてのおつかい』という番組で、よくありますよね。
妹と二人で出かけたお兄ちゃんが、途中で犬に吠えられたり、お金を落としたりして、もう目は涙が飽和状態で決壊寸前なのです。
でも、泣かない。
お兄ちゃんが泣いちゃったら、もう、妹がどうにもこうにも不安定になるって分かってるから。

平気。平気。
大丈夫。大丈夫。

この時に我慢した涙は、まだ出ていない。
そして今、私の日常はゲリラ豪雨の日々だけど、泣いている場合ではない。

背中に隠れていたのは妹達だったのが、
娘、犬、父、夫に変わったけれど、
私は「おかん」として家族を守る!

涙??そんなのは、外には流れてこない。
暗渠として、脈々と私の中に流れてはいるけれど。

そんな私が初めて書いたnoteがこれ。


3.まとめ


結局、私の中身は笑いと涙でできているということになる。
朝の連ドラのようだなぁ。
誰もが見てしまう分かりやすく好感が持てる内容。

いいんじゃない。


☆☆☆


自己紹介は、通常、社会的属性などの外から見た切り口で記すのだろうと分かっている。
でも、それはまたいつか。

1800/86400の時間を何日ぶんか費やして楽しく書いたものである。
お気に召すといいな!



マリナ油森さんのこの企画に参加させて頂いてます。
自分振り返りの機会をありがとうございます😊
私は「生活する日記系noter」です。





ハトちゃん(娘)と一緒にアイス食べます🍨 それがまた書く原動力に繋がると思います。