「しくじらない飲み方」という本を読んで
「あなたは、アルコール依存の入り口にいますよ」
こう宣告されているような読後感だった
一昨年から昨年にかけて、自身の飲酒行動が問題で家族に迷惑をかけることが重なり、自戒を込めて、この本を手に取る
読む前は、自分は大した事がない、そう思っていた
アルコール依存症を中心にアディクション(依存行動)問題に精通する福祉職の著者が書いた本
2013年のデータでは、厚生労働省の調査によるとアルコール依存症者は110万人
しかし、実際に医療機関に繋がっている人は、おおよそ5%~10%程度
予備軍、ハイリスクな飲酒をしている人は、おおよそ1000万人以上
アルコール関連の社会的損失は、なんと4兆1500億円、ちなみに酒税は、1兆3000億円
大きな社会問題だがお酒に対し寛容な風土・文化がある
日本では、その認識は低い
著者は、20年ほどアルコール依存の現場におり、昔は、ワンカップ、大五郎などが定番だが、近年は「ストロング系チューハイ(アルコール9%以上)」が主流だと、
アルコール消費量は低迷にも関わらず、ストロング系は、手軽に安く酔えるという事で、若年層を中心に人気だ
一部の愛飲者からは、「飲む福祉」、「魔法の水」といった呼び名があるくらいだ
なぜなら、500mlのストロング系を飲むとテキーラショット約3.5杯分に相当する純アルコール入っている
自身も繁忙期にストレスが溜まるとこれに頼ることが多かった
翌日は、いつも起きると頭がボーッとしている、当然、寝れていないのだから
最悪な飲み方は、「一人で」、「何もせず」、「勢い良く」、ストレスが余計に溜まる
飲酒行為自体に集中すると酩酊し、孤独・不安が膨らむ
心当たりがあった、酒を飲めば、当然、ストレス発散す
ると、「飲み方」が極めて大事
ストレスの発散になる飲み方は、これと真逆にすればいい
本にオススメされている「減酒日記」というアプリにを毎日記録しながら減酒している
「禁酒」にすると反動で余計に飲む日が続く傾向が強いので、医療の現場でも「禁酒」ありきではなく「減酒」からの「禁酒」を勧めている
この文章を考え、書いている時も美味しいお酒が飲めた
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