落語を始めたきっかけ

「ああ、しんどい・・・つまらないし・・・何にもやる気でない・・・東京に戻りたい・・・」

2016年 2月初旬 インフルエンザにかかり高熱が続き 5日間 元妻の実家の2階で軟禁状態・引きこもり

脱サラをし、子供の頃からの夢である農業をするために東京から山形県庄内へ移住してから2年目の冬

外を見れば猛吹雪 憂鬱で仕方が無い

元妻の両親との同居、農作業、農村地域での近所付き合い、庄内弁、冬期間の雪、曇り空、地域的な嫉妬心、過干渉、生真面目気質

どれもが津波のように同時に押し寄せ、心と身体が溺れてしまいそうだった

東京では、フードロス削減と福祉施設・団体支援の両立を行うフードバンク活動に従事し

朝活(読書会など)へ積極的に顔を出し、週末は茨城県へ知人の農家に農作業をしに行く充実した日々

畑と家の往復だけの生活、僕の居場所は無くなった

頼りにしていた元妻は、仕事で東京へ毎月、10日間~半月程いない

唯一、心を許せる時間は、『飲む』時、東京在住時代より『飲む』回数・量が格段に増えた

2年目の冬、布団の中で、高熱が相まって憂鬱な状況に拍車がかかる

「ああ、しんどい・・・」

気晴らしにYouTubeでお笑いをひたすら見る

10歳までしかいないが元々は、大阪出身

吉本新喜劇で育ち漫才・コントが大好き

気がついたら笑いたいのに泣いていた・・・

ある動画に釘付けになった閲覧候補にNHKで放映していた『落語ザ・ムービー』

映画仕立て、プロの落語家さんが喋り、俳優・女優さんが演技し口パク

プロの仕事ぶりに感銘を受けた

「落語やろっ!!!」

今、思えばはっきりした理由は分からないが、笑いを自ら生み出さないと自分自身がこれ以上保てない気がしたし、
何かこの現状を打破したいという回路が動いたのかもしれない

ある居場所作りを行うNPOに出入りしており、たまたまそこで落語をしたというアマチュア落語団体 代表を紹介してもらうすぐに連絡を取り、メンバーとして快諾してもらう

『落語』という世界に入ったら、様々な場所へ呼ばれる

老人ホーム、お寺、イベント、コミセンの健康クラブ、敬老会、出会う人の幅が広がる


庄内に来て6回目を迎える 地域の波に少し乗れるようになってきて、

庄内地域がより一層、暖かく感じてきた

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