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「普通にやるだけやんか」


岡田阪神が強い。
18年ぶりの“アレ”を目指す阪神が、その2005年以来の貯金30に到達した。(9/7時点)
劇的な試合を続けて猛追している2位広島とも8ゲーム差あり、マジックは一桁台目前。
時期を考えても、追う側からすれば半ば諦めモードに入っているような状況。毎年追いかける側だった阪神ファンなら分かるはずである。
とはいえ、20年近く優勝してない上に2年前に掻っ攫われたトラウマがあるファンの間では「最後まで気が抜けない」という見方が続いている。
予防線を張る必要はないが、応援し始めてから一度も優勝したことがない身としても、多少気持ちは分からなくもない。

だがようやくそれを正式に吹っ飛ばせるチャンスがやってきた。今日から始まる天王山である。
2位広島との直接対決。引導を渡すチャンス。


大一番を前にして、ここで監督の考えに触れておく。

<岡田監督の口癖>

岡田監督が常日頃から言っている言葉がある。

「普通にやるだけ」

「普通にやったら負けへん」とわざわざ言って周囲を騒がせた中日2連戦を連勝。
負け試合の敗因を聞かれた際には「普通にやらんかったから」と言い、会見をあっさり終わる。

岡田監督が「普通」に強くこだわるのはなぜか。
それは歴史的V逸を喫した2008年の自戒だという。

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記事引用↓

>第1次政権時代の08年、9月9~11日のヤクルト戦で3夜連続サヨナラ勝ちしてマジック17とした。しかし、10、11日は押し出し四球のサヨナラでもあり「サヨナラ勝ちしたから勢いがつくというもんじゃない」と仏頂面。サヨナラ勝ちは苦戦の裏返しという指摘だった。懸念が的中する形で巨人に優勝を奪われた。

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そういえば、ファンから不評だったテレビ解説時代にも「普通にやればいいのに」と言って度々炎上していた。
嫌味っぽく聞こえるが、教訓として伝えていた部分もあったんだろう。
サヨナラ勝ちや逆転勝ちなど、劇的な勝利を重ねたチームを懐疑的に見るスタンスの岡田監督。
そこに最後の試練(8ゲーム差だが)としてぶつかってきたのが、ここにきて劇的な試合を展開してきた新井広島というのはおもしろい。
いつも通りの野球で迎え撃ちたい。

阪神がこの位置にいるのはチームとして「普通」の徹底が出来ていることも大きいと思う。
この広島3連戦は岡田監督の言うように「3タテを喰らわなければいい」というスタンスで「普通の野球」をしてもらい、そこに今まで通りの結果がついてくればそれ以上のものはない。


カウントダウンを始めよう。




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