真空ジェシカの巨乳デブちゃん

治療にそれなりの結果が出たので、またこうして日記を書いたりしょうもない娯楽に手を出したりしている。

最近は色んな娯楽を一周して、真空ジェシカのことをもっと好きになった。
真空ジェシカは唯一、私が以前から担当ラジオ『真空ジェシカのラジオ父ちゃん』を聴き続けている芸人で、真空ジェシカきっかけでハマったお笑いもたくさんある。

彼らがやっているギガラジオ（YouTubeにあがっている別の配信ラジオ）をstand.fm.で聞けることに気付いたことが大きく、ストックを遡って毎晩聞いてる。
マユリカのラジオとはまた違い、人間というよりも芸人としての魅力がものすごいコンビのラジオだな、と思う。こんな面白い人たちお笑いやらなきゃ絶対ダメなんだから。

ところで。
真空ジェシカの今の見た目がすごく好きだ。
ちなみにこれは異性として好みだということではまったくない。異性としては全然好きじゃない、私は阿部寛みたいな顔の男が好きだ。

今までの真空ジェシカは、ボサボサ髭でガリの川北さんと、金髪眼鏡マッシュでガリガリのガクさん、というかなりスタイリッシュな出立ちだった。
ネタ的にもキャラクター的にも、アイコンとしてこれ以上ない見た目だと思っていた。解釈一致という用語を最近知ったが、まさに解釈一致であると思う。

一方、現在の真空ジェシカはというと、ハゲ巨乳の川北さんと、ちょいデブのガクさん、というポップなアイコンに更新されている。

ラジオでも話しているが、川北さんはハゲを気にしてハゲ治療薬を始めた結果、一回もっとハゲてから生えるという薬の特性で前よりもハゲているらしい。実際見ても生え際の後退がよく分かる。
またその薬の副作用として、女性ホルモンのバランスで胸が出てきてもいるそう。
それを本人が「ハゲ巨乳」と称している。

またガクさんは、歳を重ねたことで代謝が落ちたのか、20キロほど増量し、もはやガリを名乗れる体重ではなくなったため「ちょいデブ」と自称している。

今や真空ジェシカは、本人達いわく「ハゲ巨乳とちょいデブのコンビ」である。
これについて、川北さんがよく「ハゲ巨乳とちょいデブ用のネタは作れない」とうそぶいていて面白い。ガクさんはガクさんでそれに嘆きを入れるが、本人は太ったことを気にしていなそうな素振りでそれもまた面白い。

本人達は面白おかしくこのスタンスだが、私は今の真空ジェシカの見た目がかなり人間を感じられて好きだ。

まず、川北さんみたいなお笑いの天才については、常に芸人であるあまりに、お笑いアンドロイドみたいな印象を受けることが少なくない。
だから以前の浮世離れしたような見た目もしっくり来たし、アイコンとして「正しい」みたいな印象だった。

でも最近の川北さんを見ていると、露出が増えたせいもあるのか、よく笑ったり、分かりやすい話をしてくれたりと、一般人側にだいぶ歩み寄ってきてくれている感覚がある。もちろん良い意味で。

そういう感覚的な変化に対して、外的な「ハゲる」……もっと言うと「ハゲてることを気にする」みたいな人間ぽい印象が重なって、ちゃんと人間なんかい！を見せてもらっている気分になるのかもしれない。
この先あーーーーんまりにもハゲてきたらまた別だけど、今くらいの生え際が一番親しみやすくて良いんじゃないかと思う。ハゲを気にしているところまで含めてめちゃくちゃ好感が持てる。

ガクさんに関しては、逆に、太っていくことを気にしていなそうなところがとても好い。
ガクさんの「自分がどうでもいい」みたいなスタンスと一致するし、太ったことで愛嬌が増してるとも思う。

ガクさんの嘆き芸についても、痩せてる状態だからリアリティがあるのかと思っていたけど、太ってきてからも全然違和感なく見られる。
プロのテクニックありきなのは大前提として、もしかしたらガクさんの悲壮感って顔から来ているのかもしれない。可哀想顔というか。なんか周りになかなか居ないタイプの良い顔だなと思う。

あとシンプルに全然「デブ」ではない。
青年男性の一般的な体型ってあんなもんだと思う。
今までの二人が痩せ型すぎてデブ認定が早すぎる感はある、衣装着てると全然普通の青年に見えるし。だからデブゆえに生まれうる不快感とかも全くない。
それもまた、シュッとしてる感じもちょいデブな感じも両方いけてお得な体型だと思う。

元の見た目もコンビのイメージに合っていて良かったが、今の見た目も人間的魅力が出ていてかなり良いと思う。
何本かライブでありネタをやっているのも観たが、スキルゆえか全然違和感もないし、トークやコーナーではむしろ笑いやすくなったくらいに感じる。

もちろんここから元に戻っても面白いんだろうけど、個人的には今の見た目の二人がかなり好きだ。
この先髪が生えてきたり、痩せてきたりしても、こういう時期があったという事実がかなり好きだ。とてもかなり、好きだ。
ぜひ今のうちに宣材写真を撮って欲しいと思う。