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みろく・東京藝大美術館

既に会期は終了しているけど、noteに載せ忘れた。アフガニスタンの遺跡保存のための展示でバーミヤン壁画を数年前に観たのでもう一度観たいと、秋に芸大美術館に出かけた。今回の切り口は、弥勒菩薩を通したシルクロード各地の作品。

会場を入ると、床にシルクロードの地図が表記され、地図上を歩くと各地の弥勒が浮かび上がる。


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最初の部屋はガンダーラ州域のもの。弥勒菩薩の座像や立像のなどが並ぶ。

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2番目の部屋はアフガニスタンの展示室。かつての展示では、タリバンの攻撃から移籍を守る取り組みとして、バーミヤン壁画の再現などがなされていたが、今回はスーパークローン文化財という、レプリカでも模型でもない再現された壁画も並ぶ。映像コーナーにはバーミヤン遺跡とその周辺が映し出されて見ごたえがある。

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3番目は中国。敦煌の弥勒菩薩交脚像(70%に縮小)のスーパークローンが目を引く。敦煌莫高窟もスーパークローンで復元され中に入ることができる。

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そして4番目最後の展示室は日本。焼失した法隆寺金堂壁画もスーパークローン技術で再現させている。

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誕生の地ガンダーラから、仏教伝来の道シルクロードをたどってひろく東アジアで親しまれた弥勒。オリジナルが現存しない文化財を科学的分析や美術史的見地から当時の姿にちかづけることを目的としたスーパークローン技術。失われた作品を扱うこういった作品の鑑賞もあるのだなとしみじみ思った。

下の2枚の写真は。チラシと出品リスト。

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下の写真は、藝大入り口から見えた巨大パネル。

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