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日記:2024.02.26

 2022年にリリースされた日食なつこのアルバム「ミメーシス」をここ1ヶ月くらい聴いている。「擬態」というタイトル含めて気になったのでネットにある記事を読んだりなどをした。
 「√-1」は某漫画からインスパイアされたものらしい。最新刊までは読めていないものだけど大方内容は把握していたので、言われたらそうだな~とぼんやり思う。イメソンを自作できるの強すぎないか。

 どうやらこのアルバム自体「擬態」の名にふさわしく、様々なものから影響を受けて制作された作品らしい。オリジナリティ、個性、多様性、そういうものが叫ばれる今、他人に擬態していると自ら称する作品群が存在するということ自体が面白いなと思った。個人的には「meridian」「最下層で」が好きだな~~。「最下層で」は唯一擬態でなく自身のことだという。「最期はわたしに擬態してもらえれば」という意図が込められているのがこの作品をただの擬態・模倣としてじゃなくオリジナル作品として成立させるための大きな役割を持っているんだろうな。擬態した作品から擬態を「テーマにした」作品にしている。この違いは大きい。

 アルバムという形態が好きで、サブスクで音楽を楽曲単位で聴くようになった現代でも私は”名盤”という概念の亡霊になってしまっている。コンセプトのまとまった作品集として意味のあるアルバムに出会えて気持ちが良い。  
 おすすめのアルバム情報、お待ちしています。

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