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【三次の推しメン】株式会社Agre Lore Lab.  藤谷祐司さん

農家のことをもっと知ってもらいたい

「次世代の『夢』となる企業を目指します」

謙虚で穏やかな語り口ながらも、その言葉からは強い想いを感じる。声の主は、三次市のネギ農家で株式会社Agre Lore Lab. 代表取締役社長の藤谷祐司さん。3年前の新規就農から、白ネギを軸に事業を展開し、素材の風味を生かした“ネギ油”で6次産業化にも挑戦する今注目の若手事業者だ。

販路開拓は自身の足でいつもの料理にひとかけするだけで、格段に味わいを深くする最高の引き立て役。一度使ったら様々な場面で重宝する藤谷さんのネギ油だが、販売当初はその美味しさどころか存在すらあまり知られていなかったという。

そこで認知度を向上のため、まずはマルシェイベントへの参加を中心に対面販売に注力し、初年度の出店は45回を数えた。地道な活動で販路を切り開き、現在では広島県内を中心に様々な場所で販売している。

前職のキャリアをフル活用また、商品パッケージにも強いこだわりが詰まっている。細いフラスコ型の瓶に貼られた製品シールは、自らデザインしたロゴと商品名が目を引くが、ただスタイリッシュなわけではない。筒形の容器でも、貼り付工程でしわが寄らないよう絶妙なサイズに設計し,デザイン性と生産効率のが両立されている。かつてマツダでライン管理・開発試験を担当した、藤谷さんならではのアイディアだ。

さらに、2023年、新たに玉ねぎの生産にも挑んでいる。すでに想定していなかったアクシデントも発生しているが、「ピンチをどうチャンスに変えていくか考えることもやりがいがある」と前向きだ。

三次で活動する事業者、そして若手農家として、次世代の夢となるべく藤谷さんの挑戦は続いていく。

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