人柱シアターレビュー(グリーンブック)

"人柱シアターレビュー"では、忙しい皆さん方のために暇を持て余すこの私がこの世に溢れかえる映画作品を文字通り"人柱"となって視聴しまして、皆さん方の貴重な2時間が無駄にならないように、出来る限りネタバレの無いような適当レビューをつらつら書いていくつもりです。コメント欄にて『"映画名"人柱希望』と書き込んで頂ければ後々視聴するかもしれません。なお、エロは歓迎ですが『某ムカデ〇〇』クラスのグロは勘弁願います。

グリーンブック(2018年)

一言総評 : キャスティングの大勝利

~ケチ付ける前にKFC食いながら見てみろ~

ジャンル : ハートフル、ノンフィクション、社会問題

評価点 : 脚本7/10 映像7/10 俳優9/10 合計22/30

おすすめ : お一人様◎ カップル◎ 家族◎  友達ワイワイ△

視聴方法 : Amazon Prime

レビュー

 『本当にあった…』、『あの有名人の半生…』、『伝説の…』などなど…、実在の人物や出来事に基づく映画作品というものは数多い。おそらくは、知名度のある人物や出来事を取り上げることで、集客も見込める上に、脚本をゼロから考える必要が無いと制作陣が踏んでいるのかもしれないが、本当に面白い作品になることはそう多くない。

史実に忠実にやり過ぎると、思いの外、尻切れトンボに終わるような人生を送っていることもあるし、逆に脚色し過ぎると、事実改変だ!と大きな批判に晒されることもある。

グリーンブックもそのような批判に晒された、という記事を多々見かけるが、この映画の勝利を決定付けたのは脚本よりもキャスティングに尽きる。
シンプルで一切奇をてらわない、ともすれば一本調子になりがちな脚本を、2人の主演俳優が全く退屈させないものにしている。

特にアラゴルンViggo Mortensenの一挙手一投足は見終わった後もなかなか頭から離れない。増量した外見だけでなく、「The 粗野」という言葉がピッタリハマる喋り方と所作…真似したくなるぞ!

白人と黒人の根深い人種差別問題から距離を置いて生きてきた我々アジア圏の人々の方が、余計なことを考えずに楽しめる作品であり、エロもグロも一切無い、誰とでも楽しめる秀作である。ワーワー盛り上がるには不向きだが、色々賛否ある意見やアカデミー賞逆張りマンの声などは無視して、2時間費やして損は無いです。是非ともKFCを片手に…


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