江原氏 TVを卒業する

私が江原啓之氏を知ったのは「天国からの手紙」というテレビ番組でした。当時、霊能者や占い師がテレビによく出演していました。織田無道さんや宜保愛子さんや細木数子さんなど。霊能者の仕事とは、霊能を使って悩みに答えたり、未来を指南したりといったことだと理解していました。霊能を使わずして、古来の統計に基づくのが占いであると、そんな感じでした。

江原啓之氏が他の霊能者や占い師と違うのは、「利他愛が伴った生き方をする」ことを薦めている点でした。自分の幸せや自分がつつがない人生を歩むための転ばぬ先の杖を与えることはせず「自分が幸せになりたければ、まず相手を幸せにしましょう」という哲学が含まれていたことです。

「天国からの手紙」では、大切な人を亡くした遺族が、不思議な現象があるので、その現象にメッセージがあるかもしれない。そのメッセージを江原啓之氏に解明してもらうと言う主旨の番組でした。江原氏がいつものように言っていた台詞が「往った人があの世で安心できる生活を遺された人がしなきゃだめです」

まず遺された人へグリーフケアとして、あの世やたましいの存在を証明します。それは亡くなった人の特徴を遺族に伝えるのです。そこで、遺族はたましいの存在を認識します。その後に、いまだ現世に執着して現象を起こしている理由を説明します。大体が遺された人の異常な悲しみや家族間の不仲が原因でした。

人が亡くなることは悲しいことです。肉体が無くなるわけですから、一緒に手をつないだり、笑ったり、ご飯食べたりできなくなるのですから。仲が良く、苦難を一緒に乗り越えてきた家族であればあるほど、絆が深まり死別の悲しみも大きくなります。しかし、それも塩梅が必要であるということです。

愛する人を亡くして「もう生きていけない」と思うほど愛していたのでしょう、しかしそれも度が過ぎると依存であり執着になり、亡くなった人の浄化を妨げてしまうことになるのです。だから現象が起きるのです。亡くなった人の為に、自律する、執着を立つことが大切なのです。つまり利他愛です。

多くの人がテレビ番組をきっかけに江原啓之氏を知ることになったでしょう。私のそのひとりで、テレビには感謝しかありません。しかし、現在のテレビ番組はどうでしょうか?お笑い番組が多くなり、思考しない、無知な国民製造機になってしまったように思えます。

実体経済と裏腹に株価が高騰しているのは何故か?とどの放送局も放映しませんね。灼熱の太陽の下でマラソンをする理由はアスリートファーストと言えるのか?とあえて問題提起もしませんね。民放はスポンサーのため、NHKは政府のための番組しか放送されなくなりました。

なぜなら国民が思考しないで、無知である方が、企業はお金儲けができるし、政府は自分のため、献金してくれる企業のために好き勝手なことができるからです。

原発が爆発して甚大な被害を被っても、原発推進派の国会議員を当選される福島の人々。「不評被害だ」と福島産の農産物や水産物を売ろうとしていますが、私は買いたくありません。

今の企業はいかに消費者に依存させるか、依存させて儲けることしか考えていません。消費者の幸せのためを考えられたのは、バブルまでですね。その後は生き残るために必死となり、いかに儲けるか、そのためには消費者の健康は二の次です。特に食品メーカーは酷いモノです。某ランチパックの添加物の量は凄まじいです。それを許可する行政と儲けるために売り続ける企業。

「国民の二人にひとりが癌になる」

原因は?もちろん政府も企業も考えません。売れなくなるから、献金がなくなるから。

つまり最大の原因は消費者なのです。賢いねずみになることです。オリンピックに踊らされないことです。毒が含まれた食品を買わないことです。ウイグル自治区の人々から搾取した商品を買わないことです。

テレビの時代は終わりました。ネットの方がよっぽど有益で真実の情報が伝えられています。もちろん真偽を見極める知恵と知識と洞察力が必要ですが。江原啓之氏の活動もコロナ禍もあって、現在はネットがメインになっています。ありがとうテレビ、さようならテレビ。


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