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チェ・ゲバラからの贈り物

先日チェ・ゲバラから贈り物が届いた。


チェ・ゲバラとはキューバの革命家で
現在は既に他界されている。


突然この人から贈り物が届いて私は
驚くと言うか、ちょっとニヤついた。


というのも誰がこの名前で送ってきたか
なんとなく想像がついたからだ。


もぅ〜♪
またこんなサプライズしちゃって。
でもありがとう〜♪


なんて思いながら思い当たるご本人へ
お礼の連絡をした。


届きました〜♪
ありがとうございます☆


そしたら予想外の返事が返ってきた。


えっ!あたしじゃないよ!
ちがうよ!


えっ


さっきまで嬉しかったのに
急に私の心の中がざわつき始めた。
え?だれ?なんで?


突然その贈り物が
気持ち悪いものになった。
当然だ、誰が送ってきたのかもわからない
なぜ送ってきたのかもわからない
目的も差出人も不明な贈り物が突然届く恐怖。


じゃ、だれなの?これ。。。
怖いんですけど。


ちなみに、私がチェ・ゲバラをお友達だと思ったのは
以前から
「私はチェ・ゲバラと誕生日が同じなの」
というフレーズを耳にしていたからだ。


それまで私の人生とキューバの革命家をくっつけるものは何一つなくて
記憶の片隅にもいなかったチェ・ゲバラだったけど
グロリアさんと同じ誕生日なんだ〜とということで
私の記憶に定着されていたからだ。


だから私は送り主はてっきりグロリアさんだと思った。


でも違った。


誰????


私は住所を限られた人にしか教えてない。
だからこそ恐怖も感じた。


住所を教えたであろう人に
プレゼントありがとう〜と
連絡するけど
反応は誰もが同じだった。


「私じゃないよ」


ますます怖い。
アマゾンから送られてきた
チェ・ゲバラさんからの贈り物を
私はアマゾンに返すことにした。


そうすると自ずと送り主に
私が受け取ってないことを
間接的に伝えられるとおもったからだ。


私はSNSで緊急投稿をした。


「本日チェ・ゲバラさんの名前で
私に贈り物をくださった方
ほんとに誰かわからないので
連絡ください」


全く反応がなかった。
ますます怖くなって緊張が続いた。


夫にも半ば飽きられるほど
私のソワソワは続いて
この日はずっとチェ・ゲバラに取り憑かれてしまった。


そんなこんなしていると
LINEがなった。



「キューバの革命家から贈り物が届きましたか?」



いつもお世話になってた
整体の先生からだった。



こいつか・・・・・犯人は・・・・



私は安堵とともに怒りも湧いてきた。



なぜ普通に送らないんだろう?
そしてそんなジョークが通用するような
間柄でもない
この人かもしれない!と推測するほど
この人のことを知らない
そんなジョークをされる覚えもない
というか、なぜ贈り物にケチがつくようなことをするんだろうか
そして私が死ぬほど意味のないサプライズが嫌いだと言うことを
知らなかったのだろうか


日中あんなにいろんな人を巻き込んで
チェ・ゲバラが誰なのかを
捜索したのに
まったくもって見当違いのところに犯人がいた。


巻き込んだ人たちに
とりあえずすぐに謝罪の連絡をした。


贈り物をしてくれること自体は
とても気持ちがこもっているし
嬉しい思いを向けられたのだと思うけど
やり方が悪い。

そして私のことを知らなすぎる。


なぜにチェ・ゲバラ?


全くもって意図はわからないけど
とにかくご本人によっては「よかれ」でしかない。


すべての人間の行動は「よかれ」であることは確か。
でもそれが相手の「よかれ」であることとは限らない。


今回の「よかれ」は
受け取れなかったな〜
申し訳ないけど。。。


差出人がわかったところで
返品しちゃったもんな。


わたしも「よかれ」を差し出すときは
相手の性質とか、わからないときは
とりあえず一般的なマナーを参照しつつ
相手を慮っていこうと思った。

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