嫌悪を感じる女子とそうでない女子の違い

ちょっと昔の話になるが
言葉にできそうなので書くことにする。



お気に入りのお店で偶然でくわした
普通のOLがいた。
私の知人と知り合いだったようで
流れで同じテーブルに座ることになった。


他愛のない会話とお酒が進んでいったが
段々と私は居心地の悪さを感じ始めた。


ま、全体的なお行儀が悪かったのもあるけど
フツフツと嫌悪感が私の中から湧いてきた。


露出が激しいわけでもなく
見た目が派手なわけでもなく
どこにでもいるような
ほんとにフツーのフツーの30代OL


だけど、会話をしたり
一緒の空間にいて
彼女の一挙手一投足を感じていると
どんどんと嫌悪感が増していく。


酒に酔い、どんどんと
OLのATフィールドみたいなものが
崩れていって
男女問わずOLの接する言動の内容に
品の良さがなくなっていった。


まぁ、簡単に言ってしまえば
酔っ払ってだらしなかったのだ。
(と言っても脱いだりするわけではないが)


初めて会った人間だし
スルーしてしまえばなんの影響もなく
馬鹿なやつ。で済ませるはずなのに。
私の中に湧いてくるこの嫌悪感が
しばらくの間全く分析できてなくて
ほんとに数日間その日のことを思い出すだけで
嫌な気持ちに包まれた。


コンプレックスなのか?
嫉妬?やっかみ?
いろいろと考えてはみたが
しっくりくるものはなかった。


でも私の中に
反応として起きたこの感情は
どうにか処理したい。


と思って数日考えてはいたのだけど
そのことが段々日々の出来事に
かき消されて
私の中で答えが出ないまま
忘却されていった。


ずっと答えが出なかったのに
あることがきっかけで
私の中がきっちりと整理整頓されたのだけれど
あぁそういうことか。と
はっきりとOLへの嫌悪感の理由がわかったのだ。



私はとあるイベントで
芸者さんに出会った。


芸者さんといっても、
その場は仕事ではなかったので、
ごく普通の可愛らしいワンピースを着た
顔立ちも可愛らしい
華のある素敵な女性というイメージだった。


お仕事何してるんですか?


初対面で多くの人間がかわすこの会話で
彼女は「芸者をしてます」と微笑んでいた。


その場にいた男性陣の心を
一気に鷲掴みにしていて
空気も変わったのも私は感じた。


もちろんお酒も飲まれていて
にっこりと微笑みながら
話している男性の顔を見て
時折手に触れたりしながら
会話を弾ませているのを見て
私はちっとも嫌な気持ちがしなかった。


私の知人男性たちも
すっかりその芸者さんの格好をしてない
芸者さんに心を奪われていて
むしろ、うわ〜♡素敵
とさえ思ってしまった。


ふと、私は似たような状況で
嫌悪感を持ったことを思い出した。

なぜ、似たような状況なのに
OLには嫌悪感を抱き、芸者さんには好意を抱いたのか?


あ、そうか。


瞬間で私はなぜOLに嫌悪感を抱いたのかが
わかった。


芸者さんは全てを計算している。
いや、計算してないかもしれないが
人の心や場での振る舞いに対して
経験値ももちろんあるし
ものすごいバランスで美しく接している。


ノリなどではない
その場だけの思いつきでもない
お酒に飲まれた勢いの言動ではない
全てが芸者さんの意識下の元
生じている言動だと私は感じた。

※真相はわからないけれど私はそう感じた。


一方OLは
勢いで、その場のノリで、お酒に飲まれて
突発的に快楽を貪っているように感じたから
私はそれを不快だと感じたのだとはっきりわかった。


私は美しいものが好きなんだ。
私は自制心をもって行動することに
美しさを感じるんだと思った。


お酒をただ飲んで酔って行動するのと
お酒を利用して行動するのとでは
似ているが全く違う。


そうか、私は
自制心を持って能動的に
誰のせいにもせず、自分の言動に責任を持ち
相手への配慮も忘れずに
美しく行動する人が好きなんだ。


というのがわかった。
なるほどね。



もうわかったから、
次回からOLさんのような
女性に会っても私は、あ、自制心のない人だな。
で済ませれると思う。









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