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ズルいやつ

私の知人に、とにかく何をしても
ズルをする人がいた。



何かしらの遊びをしていても
何らかの団体行動をしていても
何かと自己都合で動いて
自分に有利に働くように
勝手にルールを上書きしたりする。



大人なのに。とも思っていたが
大人だから周りも注意もせず
黙って離れていくので
一生気づく機会をもらえない。


よってずっとズルいまま
過ごしていらっしゃる。
今もきっと。


そしてズルをしているという認識は
本人は全くないらしく
本人曰く、自分が心地よい状態を
選択している、ということらしい。


しかしそれによって
他人がどんな気分で過ごしているかどうかは
全く気づいてなかった。



だが、私は特に気にはしない。


なぜならそれは本人の問題であり
ズルするやつだとわかっているので
それ相当の対応を私がすればいいだけなのだから。


おい、直せよぅ


とは言わない。
そこはどうでもいいし
私には関係ないし、先述のように
指摘して成長させようとも思わない。


そんなに愛情もない。


だからズルいそいつがいるときは
私は大体手を抜いた。


そして手を抜いた私に
さらにズルをして勝っただの
上だの威張っていたのだが
全く気にならない。



なぜなら私も真剣ではないからだ。
憐憫の眼差しを向けて


この人は一生ズルから抜け出せないんだな


と勝手に哀れんだ。


この人を見ていて
少なからず注意をしてくれる人というのは
ありがたい存在なんだなとも思えた。


若い頃に散々いろんな人に
叱られてきて
注意されてきたけれど
それが今となっては
他人をうまくやるための
いろんなエッセンスに
なっているんだとも思える。


怒られるのが嫌、注意されたくないと
時々行っている人を見かけるが
私はその度に


あ〜ズルいやつとおんなじ運命をたどるな。
と勝手に哀れんでいる。

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