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手のかかる子ほど...

我が家には4匹わんこがいた。
元々の先住犬がお母さんで
4匹の可愛いわんこを産んだ。


生まれてしばらくは
5匹生活だったけど
一匹は実家にもらわれて
4匹と人間達の生活となった。


ちなみに、もらわれた子は
父と母にたいそう可愛がられている。

残りの3匹とお母さん犬で
賑やかに暮らしていたのだけど
3年前にお母さん犬は16歳で
お空に帰って行った。


私はとにかく彼らに負担のないようにと
色々と独自方法で育てている。
病院も、外科的なことでは
お世話になるが、内科的なことは
なるべく彼らの負担にならないようにと
とにかく免疫を高く食事や環境を整え
元気に、自然のままで暮らせることを
優先している。


それをいいという人もいるだろうし
あり得ないという人もいるかもしれない。


とはいえ、
昔無麻酔の歯石取りに通ったことがあるのだけど
どうやらそこで
他の犬の歯周病をうつされたようで
3匹はひどい歯周病になった。
(お母さん犬は通わなかった)


こまめにケアはしているけど
どうしてもやっぱり追いつかないところもあり
歯は悪くなってしまった。


負担をかけないようにと選んだことが
結果彼らに負担をかけてしまって
私はほんとに申し訳ないことを
してしまったと、これだけは後悔が止まらない。


いま3匹達は15歳になったけど
歯が悪くて
なかなか咀嚼がうまくいかなかったりで
妙案を思いついたのが
団子大作戦。


アレルギー対策のある
体に優しいちょいお高めの
国産のカリカリご飯をミルで粉にして
それを熱湯で練って
一口大に丸めて朝は食べさせている。


消化にも良いし
今の所それで落ち着いている。


夜は私が作った
離乳食のようなものをむしゃむしゃと
彼らは食べている。


3匹の中に
とりわけ手のかかる子が
いるのだけど
とにかく色々と話しかけてくる。



うんちしたよ。
お腹すいた。
一緒に寝て。
抱っこして。
撫でて。



とにかく色々と訴えてくる。


夜中私が寝ていてもお構いなしに
自分が抱っこして欲しかったら
すごい声で話しかけてくる。


私はスッと起きて
抱っこして気が済むまで一緒に寝てやる。


ご飯も、アーンと口を開けて
私がスプーンで食べさせてくれるのを待っている。


可愛くてたまらない。


ものすごく手がかかるが
ほんとに可愛くて仕方がない。



その子が先日お母さん犬のところに
逝ってしまった。


びっくりするほどの
ピンピンコロリで、まいった。


その日の昼まではすごく元気で
一緒に遊んでいたのに
私が夕方ご飯の時間になって
彼らのもとに行くと
明らかに体調が悪そうだった。



といいながらも
夜中の2時くらいまでは
ウロウロしたり、お水を飲んだりで
まぁ元気にしていたのに、
その6時間後くらいにはもうお空に帰ってしまった。



あれこれとその間もできることはしたが
でももう、そう決めたのなら
それを尊重するしかない。


可愛くて仕方がないし
手がかかって仕方がなかったけど
今残ってるのは自立心が強くて
ほんとに手のかからない子2匹。



私は今、何もすることがない。
最低限のお世話はもちろんするけど。



あ〜もうなんねー!!
と色々話しかけてくる子に
はいはいはい。と
お世話することもなくなってしまった。


お母さん犬は
1週間くらいかけて
「もうすぐ、私はお空に帰りますので」
みたいな感じで準備をしていたから
どことなく私も心の準備ができたけど


この子に関しては
もちろん毎日できる限りのことはしていたし
何も後悔はないけど
そんなに早くいかなくても
というくらい
超特急であっという間だった。


持病はないし
お空に帰る直前に自分でおトイレに行って
立派なうんちをして
おしっこも2回して
体の中を空っぽにしていた。


お母さん犬が1週間かけたことを
たった6時間くらいで終わらせてしまった。


普段手のかかる子が
全く手がかからなくお空に帰った。


まだ少し心がザワザワしているけど
あんまり心配すると
この子が私の心配してしまうから
ちゃんと見送ってあげなきゃな。



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