人に出すごはん

人に出すごはんと出せないごはんがある。

なので私は今日もテレワークの合間に、柿とバナナとクレソンとブルーチーズを刻み、そのうえにはちみつとオリーブオイルをかけたものをむしゃむしゃ食べる。

個人的にはとても美味しいとおもうのだが、
これを食卓に出す勇気はない。
ましてや子供相手では尚更だ。

個人的は美味しいレシピだと思っているが、
これを美味しいと思ってるの?と問われる可能性があり、それを言い返せるほど「美味しい」を貫ける自信が、私にはない。

昔からあるレシピというものは、たくさんの人が美味しいと思い、何度も繰り返し作ってきたという実績がある。だから、たとえ少し美味しくなかったとしても、先人のせいにできるのだ。みんな美味しいって言ってつくってきたものだよ、と。
自分の料理の腕を少し横に置きつつ、しれっと。

どんな料理でもしれっと出せる人になりたいが、この先も難しいかもしれない。
とおもいながら、今日もオリジナル料理をむしゃむしゃ食べる。

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