350人!
📓 2023年10月14日(土)
岡山から帰ってきた。
会えた人みんな、自分でなにかを育てていた。
米、柿、にんにく、デニム、ピザ、珈琲、古民家、自分の店。
私はいろいろなものごとを手放したり諦めたりして、考えることと書くことでお金をもらっている。育てているものは今、あるようでない。寂しい。
こんな私も自分の店を持っていたことがある。
月に七日間だけひらく古着屋さん。
長いこと夢見ていた独立で、お金をかけて自分の城といえる場をつくり、仲間とお客さんにも恵まれた。人も立地も内装も何もかもが理想的で、毎日すきな音楽をかけて過ごした。宝物のような存在だった。
でも、一年で閉じてしまった。
本当の理由を表に出すことは、最後の最後までできなかった。仲間と相談して、お客さんには「別の夢ができた」と話した。
立ち上げてたったの一年。
すべてがこれからだった。
終わってほしくなんかなかったし、いつだって泣き叫びたくて暴れ出したくてたまらなかった。
でも、できるだけいつもどおりにした。
大きな挫折を繰り返す姿を、再び白紙に戻ってしまう瞬間を、これ以上だれにも見せたくなかったから。
ものづくりに使います