ミラノに残る
📔 2023年7月3日(月)
私だけミラノに残る。
借りた部屋は、陽の空気の真ん中にある。近くに流れる運河に沿って、カフェやレストランが充実している。外はとにかくにぎやか。
祝祭の夜のよう。笑い声と重低音が部屋まで届く。悲しい顔をしている人はいない。みんな夜をたのしむためにここに来る。
とてもたのしいけど、お酒がろくに飲めない日本人がひとりで過ごすにはパーティーすぎる。9年前の静けさは思い出が美化されただけなんだろうきっと
朝が好き
朝のだれもいない時間がとてもすき
ヨーロッパのもったりとした早朝の空
遊び疲れた街のねぼけた道
流れる水のきらきら
パンの焼けるにおい
すべての音が遠い
ずっとあくびをしているみたい
大好きなアプリコットジャムがはさまったクロワッサンのとびきりおいしい店を見つけた。ほかの朝ごはんが目に入らないくらい好き
角の本屋さんで手作りのノートを買った。
こっちにいる間はこれに日記をつける
ミラノに残った私の目的はただひとつ。
会いたい人がいる。
ものづくりに使います