『仕事2.0』を読んで「リ・クリエーション」を考えた
NewsPicksから、今月の新刊が届きました。
タイトルは『仕事2.0』。
これまでサイトにアップされた記事などもまとまっているのでありがたくはあるのですが、あらためて読んでみて、けっこう怖い話だなと感じました。
一般発売は8月6日とのことですので、気になったところを少しだけ紹介します。
仕事2.0の時代:やりたいこと・実現方法は自分でクリエイトする
農業や牧畜中心の時代から産業革命を経て、肉体労働中心の時代。労働者に求められることといえば、「服従と勤勉」です。
経営者の言うことを素直に聞き、従順に働く、それが労働者の価値でした。思えば、学校教育はこれを見越して組み立てられていたわけですね。
そして、ナレッジ・エコノミーの時代が訪れます。いわゆる、ホワイトカラー優勢の時代です。ここでは、「専門性と知恵」がもてはやされました。弁護士や医師といった士業も人気になりましたね。
ですが、これらはまもなくA Iに代替されます。
過去の知識をアーカイブして適用するのなら、A Iの方が早いし確実。疲れたとかブラックだとかの文句も言わないし、「使う側」からすればA Iは夢のような「労働者」なのかもしれません。
では、わたしたち人間はどうするのか。
これからのクリエイティブ・エコノミーの時代に求められるのは「創造性と性格スキル」だとのこと。常に学び、そして学んだことを捨て、さらに学び直す。学び続け、自分をアップデートし続けられる人だけが、人生100年時代を生き残れるようです。
ひとつの会社でだけ通用するスキルや、長時間労働に耐えられるなんて根性論は通じません。それが、「仕事2.0」の時代なのです。
「守・破・離」で自分をアップデートし続ける
学びの3種類として紹介されていた「Learn/Un-Learn/Re-Learn」は、まさに、日本の芸事でよく言われる「守・破・離」の思想です。
師から教わったことを“型”として身につけ「守る」
↓
より自分に合った形にするために既存の型を「破る」
↓
教わったことを基礎として独自の型を生み出し、師の型から「離れる」
仕事も同じ。
情報過多で変化のスピードが速い現代では、現在身につけている知識やスキルなんてあっという間に古くなります。
『ルーキー・スマート』という本の著者リズ・ワイズマン氏は、NewsPicksの取材に対して、
・科学的な情報の量は「9か月で2倍」のペースで増える
・1年間に30%のペースで時代遅れになる
・知識を更新しない限り、5年後に使える知識は15%しかない
と答えています。
オソロシヤ……
おとなになっても伸びる! 「性格スキル」
常に学び、縦・横に知識を広げるのと同時に、AIにはできない「性格スキル」の向上も必要になります。
耳が痛い指摘を受けた際、
「これは性格だから」
と、答えることはよくあると思います。ですが、こんなのただの言い訳でしかない。そして、性格はおとなになってからでも伸ばせるものなのだとか。
自分に足りないスキル、身につけたい知識、そして「なりたい自分」を客観的に分析して性格も変えていく。
「変身力」こそが、これからのキーワードとなりそうです。
「本の帯作成プロジェクト」でも帯を作成しました。なんだか、表紙に蛍光色を使う本が増えたような気が……。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?