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この世の中は本当に不思議で満ちている、これからお話することは私が実際に体験した事である。

夜勤の仕事が終わり、帰宅する時間はたいてい午前11時頃だった。私は昼ごはんを食べて、いつもそのままベッドで仮眠を取るようにしていた。とても疲れているが、毎度なかなかすぐに寝付けない。やっと眠りについたかと思うと、“音”が聞こえた。人の話し声だった。なにやらコソコソ話をしている。私は玄関の外からその音が聞こえていると思っていた。そのコソコソ話は何を言っているのかわからないぐらいかすかな音だった。私はそのコソコソ話に耳をすませてみた。やはり何を言っているのか聞こえないが、二人で何かコソコソ話をしているようだった。その内にその声が近づいている感じを受けた。私は何かおかしいと思った。
その声はてっきり玄関の外から聞こえていると思ったが、そうではなく、ミニキッチンの方から聞こえているような感じを受けた。私は重い身体を持ち上げ、部屋とミニキッチンを隔てているドアを開けた。もちろん誰もいない。玄関ののぞき穴から外を見たがやはり誰もいない。結構はっきりと人の気配と声が聞こえていたが、勘違いだと思い、ベッドに戻り再度眠りについた。夜勤明けは正直寝ること以外何も出来ない。意識が消えるか消えないかの時にまたコソコソ話が聞こえだした。明らかに二人が何かコソコソ話をしている。お互い、何かについて意見を出し合っているようだった。私は仮眠を邪魔されて、イライラしていた。そのコソコソ話をしている連中は私が起きるとシーンと静かになる。一体何なのだ!質の悪い嫌がらせか。
その内に、今度また意識が消えようとした時、その連中はあろうことかドアノブを開けようとしだした。ちょうど、鍵穴にピッキングツールを入れて、ガチャガチャ開けようとしている音だった。私はその音を聞いて、どろぼうだと思い、急いで起きようとしたが、今度はなぜか身体が重くて動かない。身体の中の私は起きようとしているのだが、身体自体が重くて動かない。音はまだしている。ドアを開けられたら、すぐに入ってくるぐらいの緊迫した状態になっている。私は必死に身体を起こそうとした。起きて連中を迎え撃とうとしたのだ。ただ身体が動かない。身体中から汗が吹き出してきた。私は焦った。数では連中が上だ。しかも連中は自分がここで寝ているのを知らない。鉢合わせになった際、高い可能性で殺されると思い、私は必死にベッドから起きようとした。ドアノブがすごい音でガチャガチャいいだした。連中の一人が早く開けろと言ったような気がした時、私は全身の力を振り絞って起き上がった。ハァーっと息を吸って私は起き上がった。起き上がった瞬間耳を研ぎ澄ませた。だがそこにはただ静かな空間があるだけだった。私は起き上がり恐る恐るドアを開けた。もちろん誰もいない。しかもこのドアに鍵はついていない。私は実験でドアのノブをガチャガチャ言わせてみたが、音がどこか違うような気がした。
                                                                                                           おわり

追記:この様なことは私の人生で日常茶飯事だ。ただまったく慣れない。毎回初めて経験するように私は驚く。いつも違ったかたちで、未浄化霊、浮遊霊、地縛霊はコンタクトしてくる。コンタクトと言うか、彼らは自分自身が死んだと思っていないその土地に憑いている霊たちで、彼らは重なり合う別の次元に存在している。時々、私がいる次元と霊が存在する次元が近くなる。近くなった場合に、霊と接触する。私のように霊障に悩まされている方が読者の中にいれば、高い可能性で地縛霊の可能性があるので、引っ越してしまえば、霊障は止まる場合がほとんどだ。

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