「布石」を考える事の楽しみ
結果が出るには必ず「原因」がある。
特にそれが見えるのがスポーツであり、対人競技ではないでしょうか。
それを発見するのが個人的な楽しみです。
野球の場合は三振を取るために、その前にどんなボールを投げるのかが大切になってきます。相手との「読み合い」です。
この「布石」を最初に教わったのは、私の場合は野村克也氏でした。
テレビ解説者だった野村さんは「野村スコープ」なるものを使い、投手の配球を1球1球解説。今では当たり前のこととなっていますが約40年前はそんなことは誰もやっておらず、「なんだこの浮いた解説者は!」と「配球ってなんだかすごいな」の思いが入り混じりながらテレビを見ていました。
同時に「でもここまでタネを明かしてしまったら、いざ監督になった時、大丈夫なのかな」とも思ったのですが私の杞憂にすぎませんでしたね。
高校野球最大のビッグプレーにあげられるこの「奇跡のバックホーム」。鳥肌ものです。
これだって、直前に監督がライトを交代させたという「布石」があります。
そして、キャッチャーが、つかんだボールを落とさなかった(はじき飛ばされなかった)こと、ライトはこの日のこのプレーのために毎日毎日練習を積み重ねていたことも忘れてはなりません。
そして究極は
投球に関しての究極は、その「布石」が必要なくなること。
つまり、まっすぐだけを3球投げて三振を取ること。藤川球児さんや江川卓さんにはそのイメージがあります。
・基礎を知り
→応用を学んで実践し
→それを知った上で排除し、シンプルな技法で勝つ
これができたらカッコ良すぎます。
高校野球では、PL学園時代の桑田真澄さんがそれをやってのけていたような記憶があります。今はリスク回避への意識が高い時代でしょうから、あそこまでやってのける投手、もう今後は出ないのかもしれません。どうなのでしょう……
(写真はphotoacのwai13991さんの写真を使用させていただきました)
最後までお読みくださいましてありがとうございました。
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