見出し画像

hackintosh備忘録 前編(i7-12700F Z690M-itx/ax)

hackintosh、またやりました。(夢の話)
今回はパーツ選びと組み立てまで。

組むに至る経緯

二年前の夏、i9-9900KとRX580でhackintoshを組んだ。

画像1
今は亡きi9-9900Kくん

組んだ直後はニコニコで使用していたが、bluetoothが不安定だったり、スリープ時にファンが止まらず毎回シャットダウンする羽目になってウザかったり、結局手放した。

その結果買ったのがM1 mac miniとM1 MacBook Pro。

M1 MacBook Proはビルドクオリティが高く、当時も今も非常に気に入っています。画面開いた瞬間ディスプレイ点くのは神。

しばらくは不自由なく使用していたのだが、そのうちM1の悪いところである仮想windowsがArm版であるという点に耐えられなくなってきた。

メジャーなソフトはarm版に対応していたり、x64向けソフトでもarmがうまく互換を取れるソフトも多いが、俺がやるような10年以上前のゲームではそんなことされていない。DLsiteにあるタイプのツクール製とかね。DLsiteでポチった家族計画Reの認証アプリがレガシーすぎて起動しなかった時はキレそうになった。

その他、トリプルディスプレイができなかったり、16GB,8スレッドしかないので、discord+OBS+parallelsによるwindowsを同時起動すると平気でクラッシュしたりと細々したところで性能が低いことが気になり始めました。シングルコアが高いので、起動やUIがサクサク動くのは良いんですけどマルチタスクやらせるとなかなかに厳しい。CPUもシングルコア強いだけでマルチが雑魚なのは割と想定外だった。youtuberが快適な動画編集!とか言ってたのに騙された。

そのような経緯を経て買い替えを決意。新宿区と大学から合わせて20万円きたしちょっと豪華に組もうと思いました。

欲しいスペック

新しくHackintoshを組む上で以下スペックは満たそうと思いました。

・メモリとCPUコアをめちゃ積む
・静音
・映像出力は3つ以上
・小さめ

メモリとCPUコアをめちゃ積む

parallelsでのwindowsを快適に使う上で、最低でもメモリはwindowsに16とmacに16で32GB欲しいです。それに加えて通話や画面キャプチャー、仕事でフォトショを使うことを考えると合計64GB欲しいです。

CPUコアもi5級の6コア12スレッドでは厳しいと思いました。windowsとmacにそれぞれ8スレッドずつ割り当てるのが理想だと思うので最低でも16スレッド欲しいです。

静音

M1 Macの強みの1つに静音性が挙げられます。マジで音がない。無音。そもそもArmなのでスマホとかのチップセットだから、静音性やら発熱やらワットパフォーマンスやらを自作PCと比べても仕方ないところはあります。

それでも静音性だけはmac miniと同等水準に持っていければなあと思いました。

小さめ

小さければ小さいだけいいと思います。以前のhackintoshはATXケースだったのですがデカすぎてバカでした。


これらの要求を満たしつつ、macがブートできそうなパーツを頑張って選びました。

選んだパーツ

※追記
hackintsohをする上で最も大切なのはパーツ選びです。
ちゃんとパーツを選ばないとその後どれだけ足掻こうがmac OSが安定動作することはないです。

パーツを選ぶ上で参考になるのが、redditのhackintoshスレッドです。
現状の最新OSがmontereyなので以下のドルタニア氏のガイドが参考になります。

※追記ここまで

決めた順に紹介します。

CPUクーラー Noctua NH-P1

とりあえず決まったのはこいつでした。Noctuaのファンレスクーラー。
リリースした時から気になっていた代物。これに合わせてファンレス電源と低負荷時にファンが止まるグラボを買えば真のファンレスPCが完成します。
mac miniなどにも一応ファンはついているのでmac miniよりも静かなパソコンが爆誕すると思われます。
店頭で15000円くらい。

マザーボード Z690 M-ITX/ax

すごいと噂の最新CPUであるAlder-Lake Sで組みたかったのでLGA1700で探しました。また、金持ちじゃないのでDDR4で絞り込みました。

hackintoshのフォーラムでAlder-Lake S動作報告を調べてたら、成功例のほとんどがZ690で、多少あってもB660。H670やH610に至っては全くありませんでした。

B660やH670でもmacはブートすると思いますが、もし動作しなかったら悲しいし、ファンレスクーラーを使う上でVRMは強い方がいいです。多少値段が高くてもZ690で探すことにしました。
また、小さいPCを組みたいのでMini-ITXで探しました。

MSIは動作報告が少なすぎて論外、ASUSはDDR4かつmini-ITXがないので却下(あったらごめん)。

最終的にGigaByteかASrockで悩みましたが、DeskMiniを使ったことがあってBIOSに馴染みがあること、bootMacOSさんがASrockでビルドしていることからASrockにしました。あと安いし。


CPU intel core-i7 12700F

それほどハードな用途は予定していませんが、仮想OSを立ち上げることを考えるとスレッド数は欲しい。

しかしCPUクーラーがファンレスで貧弱すぎるので、出来る限り低発熱のCPUを使う必要があります。できればTDP65Wしかつけたくありません。
i5 12600Kとかでもきついっぽいので。

TDP65Wというだけならcore-i9 12900もありですが流石にTDP65Wといえど発熱がやばそうです。頑張ってcore-i7が限界でしょう。

ということでcore-i7 12700Fを選びました。
Fつきにした理由ですが、hackintoshではiGPUをわざわざ使わないので、1円でもケチりました。
マザボと合わせて7万きるくらいだった。

※追記
redditのガイダンスには上記のパーツが推奨パーツとして記載されていません。まあでもガイダンス自体多少情報が古いですし、「12700Kだと動作するが12700だと動作しない」ということは考えにくいです。
しかし12700Fを使用したビルドはほとんど見かけないですね。なんでだろ。
※追記ここまで


メモリ ADATA DDR4 3200 1.2V 32GB×2

リンク貼るのだるいので画像で。
ITXだからメモリスロットが二つしかないので必然的に32GB×2になります。
macをブートする上で少しでも不安要素を減らしたかったので、定格メモリにしました。だけど3200MHzなのでまぁまぁ早いと思います。
店頭で28000円くらい。


グラボ Sapphire PULSE Radeon RX 6600

GPUは最悪画面表示できれば良いくらいで考えていました。FPSのようなグラフィック性能を求めるゲームはやりませんし。
なので、RX 6500XTにしようと思っていました。

でもこれ画面出力2つしかできないんですよね。コスパはいいけどトリプルディスプレイできないのは致命的。
あと調べたらhackintoshでは使えないらしい。

よって消極的な理由でRX6600にしました。
Sapphire製にしたのはヒートパイプが良いらしいから。
SapphireってAMD用のグラボしか作ってないので質がいいっぽい。
値段はGW特化で税込43000円。


電源 センチュリー スーパーフラワー電源 500W PLUTINUM

今はほぼこの世にないファンレス電源。
セミファンレスは探せば腐るほど出てきますが、完全ファンレスはこれか、
シルバーストーンの2,3万するやつしかありません。
構成的に500Wあれば十分だと判断しました。
僕が買った時は奇跡的にamazonで在庫ありましたが、もうなさそう。
値段は2万しないくらい。


SSD たくさん

500GBのm.2 SSDを2発、240GBのSATA SSDを1発つけました。
240GBの方にwindowsを、500GBの一方にMacをインストールする予定です。


ケースファン 非搭載

何買ったか忘れました。
ツクモ行ってよく冷えて静かなファンを店員に訊き、2つ買いましたが、
結局つけてません。つけたらファンレスじゃなくなるので。

ケース jonsplus i100 pro mini-ITX

ケースは死ぬほど悩みました。
mini-ITXサイズでかつバカでかいCPUクーラーが入るサイズのケース。
それでいてかっこいいやつ。(できればmacっぽいの)
そういう条件でアリエクの海を漂っていたら見つけました。
CPUクーラーが166mmの高さしか入らないので10mmくらいしか余裕ありません。ピッタリ調整。下から冷たい空気を取り込んで熱気は上に逃す典型的な煙突型で、ファンレスクーラーとの相性も良さそうです。
だけどこのケース、電源が長さ14cmしか対応していないんですよね。
買う予定のセンチュリーの電源は15cmなので入らなさそうです。

しかしyoutubeの動画を見てたら、多少電源の長さを超過しても水冷クーラーのラジエーターを使わないなら入りそうということが判明。
秋葉原で1万円で売ってたことからもこのケースに決めました。

組み立て



組み終わったらプレイする用のドーナドーナを会社から拝借

組み立てます。

いつも通り組み立てるだけなのですが、macをbootするのならBluetoothアダプタを、macと互換のあるアダプタに取り替える(マザーによっては取り付ける)必要があります。

マザボのそれっぽいネジをとると無線アダプタがいるので
こんな感じに換装します。

あとは詰めるだけ。

こうやってみるとクーラーの大きさがよくわかります。
ちなみに電源はちゃんと入りました。

完成

蓋しめてステッカー貼って完成。ステッカー以外は結構かっこよくて気に入ってます。

次回はこのPCにMac OS Montereyをインストールしていきます。
てかむしろそっちの備忘録がメインなので。

それでは。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?