リハビリファームからは奇跡が生まれる
ワークショップの日、お母さんと一緒に参加されたご家族がいました。
段ボールを下に敷いて、お母さんを座らせて「はい、ここに植えて、そうそう、穴を掘って苗を植えて」と一生懸命に声をかけて、作業を促されているご様子でした。
野菜トンネルの横の畝に苗を植え終わったら、ノーディグの畝に来られました。
「実は、認知症でぜんぶ忘れてしまっているんです。でも、本当に畑の上手な人だったから、畑に来て、作業をさせてあげたら、昔のこと少しは思い出すかなー。少しでも思い出してくれたらいいなーと思ったので連れてきました」と話して下さいました。
這ってでも植えようとされている姿。あきらめようとすると後ろから声掛けされて、手を出そうとするご主人に、「なんなん、思い出すかも知れないから、手を出さんと見とられよ」と奥さんが話されています。
何かのきっかけで記憶が蘇るかも知れない。
また、それが昔からやっていたことで、誰よりも上手だったなら、期待出来るような気がします。
お母さんは、来られた時より、元気になられたように見えました。
ノーディグのエリアでは、定植の実習が行われており、それを子供たちも真剣に習っていました。
子供から、大人、そしてもう一度、忘れている記憶の糸口を探そうとしている人と支える家族。プロジェクトは始まったばかりですが、いろんなドラマは生まれています。
トマトの袋栽培に挑戦する
今回、自宅に畑がない人も、プランター栽培をしたことのない人にも簡単にトマト栽培をしてもらおうと袋栽培に挑戦してもらいました。
思いや想いに袋に絵を描いてもらいました。
白い袋の線のところまで「万葉ユーキ」を入れて、袋を折り返します。
支柱を3本立てて支えます。トマトの袋栽培は初挑戦の人も多いようで、
これから収穫を目指して栽培します。
若い人や子供たちは野菜を栽培したことのない人や、収穫体験のない人が
とても多いようです。
やってみたいと思っている人は沢山います。
自分で食べるものを自分でつくる。
自分で食べるものを自分でつくる。家族で食べるものをみんなで作る。
ささやかな願いが叶うための「リハビリファーム」であってもらいたい。
「リハビリファーム」が仕上がった
みんなの協力のおかげで、レイズドベッド、ノーディグ、野菜トンネル
が仕上がりました。
これからの野菜の成長が楽しみです。
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