廻花について考えてたらヴイアラの認識が深まったかもしれないという話

【前書き】
書いている人は基本的にはアイマスPでVtuberは浅く追いかけている程度なので説明や認識に誤りがあるかもしれません
ご注意ください

生身になったVsinger

2024年1月14日、代々木で開催された花譜ワンマンライブ「怪歌」にてバーチャルシンガーソングライター廻花の始動が発表されました

活動についての詳細は神椿スタジオプロデューサーのnoteにて説明されているようです

自分は観測者(花譜のファンの呼称)と交流が無いため反響を直接耳にしたわけではないですが、この発表がかなり大きい衝撃なのはよくわかります

廻花の場合はオリジン(神椿スタジオの「中の人」にあたる用語)が直接登場するわけではなくオリジンを撮影した映像にCG演出を取り込むことでバーチャルの存在として定義していますが、Vsingerとして活躍する花譜がシルエットのみとはいえ半分リアルの体で活動するので頭がバグるバグる

とはいえこういったバーチャルを飛び出してリアルの体で活動する前例はすでにいくつかあります

花譜と同じ神椿スタジオに所属しているアイドルグループVALISはライブや一部のMVでオリジンの姿が登場しています

また、RIOT MUSICの長瀬有花はライブで本人が登場した事で話題になっていました

リアルで活動するためにどんな手法を取るのかというのは様々なVtuberによって試行錯誤されてきましたが、生身をアバターとみなしバーチャルとの共通点を残したままリアルへ活動を拡張するという考え方は一つの解答として広まっていきそうです

ヴイアライヴって説明しにくい

ところで話は変わりますが、この記事を読んでいる方はvα-liv(ヴイアライヴ)というプロジェクトをご存じでしょうか

アイドルマスターに関連したプロジェクトの一つでアイドル候補生が配信活動を通してアイドルデビューを目指すというものです

活動初期は批判的に見られていましたが、3人のアイドル候補生が魅力的でそれぞれがデビューに懸けた思いや挑戦に心を動かされじわじわとファンが増えています

このヴイアライヴ、Vtuber形式のコンテンツではありますがキャラクターの設定というものが(一見する限りでは)ほとんどないままゲームなどの別メディアで登場するアイドルマスターのキャラクターを実在の人物として扱ったり交流をしたりします

このためvα-livのメンバーをVtuberではなくアイドルマスターの世界から配信をしている人物、と説明される事があります

しかし設定に縛られることなく中の人ありきで活動するという形がVtuberでは一般的になりつつあるとはいえ、設定というフィルターによってリアルと切り離された存在として扱う事は当たり前のように行われていると思います

その前提では「アイドルマスターの世界から配信をしている人物」という設定のVtuberという半分正しく半分誤った認識に取られる可能性が大いにあり、Vtuberとは別のスタンスを持っていると説明することが難しいコンテンツです

現実から仮想世界へ

このヴイアライヴのスタンスを正しく伝えるためにどのような解釈が必要なのか、しばらく解答が出ませんでしたが花譜と廻花の関係性を理解したときやっと腑に落ちる解釈ができました

まず候補生はVtuberと聞いてイメージされるキャラクター的設定は少なく、オリジンそのものの割合の方が強いため悪く言ってしまうとアバターを被った配信者です

しかし活動する場所は現実ではなくアイドルマスターの世界という一種のバーチャル空間です

その世界では当然声優が声を当てたキャラクターではなく、アイドルマスターの世界にいる本人としてアイドルが存在し現実とは違う制限があります

ヴイアライヴにおけるアバターはその制限を乗り越えるための一つの手段なのではないか?

廻花が生身をアバターの一つとみなしバーチャルの存在や認識を保ったままリアルへと活動範囲を拡張したように、デザインされたアバターをオリジンの延長線とみなしアイドルマスター世界というバーチャルへと活動を拡張する

つまり「アイドルマスターの世界から配信をしている人物でありVtuberではない」のではなく「配信を通してアイドルマスターの世界に繋がっている現実の人物である」という解釈です

…もっとわかりやすくまとめられそうだけど力不足なのが悔しい

元々は花譜と廻花の関係をどうとらえたらいいのかという事を自分なりに落とし込むために記事を書こうとしていたんですが、いつの間にかヴイアライヴについて考えこむことになっていました

前書きにも書かせていただいた通り、自分はアイドルマスターをメインに追いかけているのでVtuber文化を正確に理解できていないところがあると思います

それでもバーチャルの世界からリアルの世界へとアプローチする様は見ていて面白いですし、アイマスからヴイアライヴというプロジェクトが始まったことで興味が高まっているのは確かです

書いているうちにもっと踏み込んでバーチャルとリアルの関係について考えることは出来そうだな、と感じたので色々見て考えを深めようと思います

余談ですが、ヴイアライヴのオリジナル楽曲が配信されたので是非聴いてみてください
アイドル候補生の背景とデビューに懸けた思いが表現されたとても良い曲です

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