人も巣穴にこもる? 観光地に住むあるある話し
皆さんは休日どのように過ごされていますか?
私は、普段より少し早めに起きて
お気に入りのカフェでモーニングを食べて
美味しいコーヒーを飲みながら
好きな本を読んで
静かな一日の始まりを楽し・・・めません!
いや、正確に言うと「優雅な休日は過ごせない」が正解です。
世間様の「休日」というと
旅行に行ったり、気になっていたお店でランチしたり、
ショッピングしたり、映画などを観たり、
休日を満喫したくなりますよね。
観光地に住む住民にとって、一般的な休日の過ごし方はかなりハードルが高いのです。
伊豆高原は温泉もあるし、ワンちゃんと一緒に泊まれる宿も多く、別荘をお持ちの方もいらっしゃるし、また都心から日帰りで遊びにいける距離でもあるので、週末、祝日、大型連休、お盆など休日には多くの人と車が集まります。
そうすると、何がおこるかというと
1.車が出せない
伊豆高原は、大室山(伊豆高原のシンボル)の噴火によって流れた溶岩でできた土地なので坂道がとても多いです。
バスは1時間に1本という少なさで、最終便は17時台。
都心と違い歩いていける距離にコンビニやスーパーはありません。
完全な車社会で自家用車がないと生活が不便です。
(私も移住してから免許を取得しました)
だから、どこへ行くにも車は必須。
それが休日となると道路は渋滞。
大型連休になると全然車が進まない道路もでてきて、普段20分で行ける距離のところが1時間かかったという話はよく聞きます。
私も移住したばかりの頃、近所のお店に買い物に行った帰りに渋滞にハマり、青信号になっても全然車が進まなくて裏道を使って遠回りして帰ったことがありました。
ふだんなら5分もかからない距離を30分以上かかって帰ったときは「もうGWは家からでない」と強く心に思ったほどです。
2.買い物ができない
伊豆高原は学生さんがサークルで利用できる一棟貸しの宿もあるし、別荘族の人も多いので週末や連休のスーパーは大混雑します。
特に夏休みなど長期の休みでは、スーパーの駐車場に停められないことがあります。レジも大行列していて何も買えずに帰ったことが何度かありました。
あと、よく行く鮮魚店さんは大型連休のときはお店を閉じてしまいます。
宿に卸すお造りを作るので忙しく、一般客のお相手ができないほどの多忙になるためお店に入れなくなります。
3.外食ができない
伊豆高原は自宅兼店舗の飲食店が多く、テーブル数もそれほど多くないお店がほとんどです。
隣の席の人と密着しないでゆったり食事を楽しめるのが良いところなのですが、座席数が少ないので満席になるのも早く、混みあう時間帯の休日はランチ難民になることも・・・
車が出せない、買い物できない、お店に入れないの3拍子。
では、世間様のいう休日をどのように過ごすかというと、クマが冬眠するかのように家という名の巣穴におこもりです。
そして、冬眠する前の準備も怠りません!!
おこもり生活を快適に過ごすために、休日に入る前に食材の買いだめをします。(生死にかかわるので必須事項)
準備が整ったら、観光客という嵐が通り過ぎるのをジッと家で待ちわびます。
その間、録りためていたドラマを一気に観たり、Spotifyで音楽を聴きながらPC作業したり、けっこうゆる~く過ごしております。
嵐が過ぎ去った後、巣穴から出てようやくいつもの日常を取り戻せたときの爽快感と安心感は言うまでもありません。
よくランチしに行くお店に行って店主さんとお決まりのご挨拶
店「休日はどこかに行かれましたか?」
私「どこも行かず家にこもってました」
店「それがイチバンです!」
観光シーズンに入ると、そこで生活をしている住民のおこもり生活は、観光地に住むあるある話だと思います。
いつもより不便な生活を過ごしますが、
それでもね、やっぱり観光客が集まるのは嬉しく思うのです。
空気は美味しいし、
海と山の距離が近く、自然が近くに感じられます。
夜は静かだし星もきれいです
海に映るムーンロードは幻想的です
子供たちが遊べる施設もあるし
温泉に入って日頃の疲れを癒すのもいいでしょう。
いっぱい、いっぱい、伊豆高原の良さを知ってください。
そして楽しい思い出をたくさん作ってください。
楽しい・嬉しい という想い(エネルギー)はその土地の大地にも伝わり、
その土地を守る神様もきっと喜んでくれるはずだから。
【おまけ】
伊豆高原の桜も満開をかえました。
今年も我が家の庭に自生している山桜が白い花を咲かせています