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「アステロイド・シティ」 You can't wake up if you don't fall asleep.


これまでずっと気になってはいたものの、
近くの劇場での公開はしておらず気づいた頃には公開終了していたり、契約しているアマプラやネトフリでは配信されておらず。といった具合で度々見る機会を逃していたウェス・アンダーソン作品。

そして、ようやく今回「アステロイド・シティ」で初のウェス・アンダーソンデビューを果たすことができた。

感想としては、最終的になんだかよくわからなかったけど面白かった。

まず、イメージ通り独特な世界観となんとも洒落た画面構成がおもしろかった。
実際、そのウェス・アンダーソン特有の映像と俳優たちの無機的な演技が放つ独特な雰囲気によって飽きることなく最後まで見ることができた。

ストーリーについては、これがまた構造からしてややこしかった。
ある架空の番組の中での架空のドラマで、そのドラマとその裏側を描いているといった劇中劇になっていて、
ドラマも第一幕から第三幕で描かれ、その間に劇の裏側も映し出されるといったような描かれ方。

と構造まではなんとなく理解できたのだけれど、
終盤に出てくる「目覚めたければ、眠れ。」という不思議な言葉が示す意味や第三幕のラストからエピローグにかけての展開に疑問が残り、
結果的によくわからない感じになってしまった。

その辺は後日、他に考察している人の感想を探して見ようと思う。
それでも「目覚めたければ、眠れ。」のシーンはこれからも何度も思い出してしまいそうなくらいに印象的だった。
今後その言葉の意味を自分の中でも見出せるようになればこの映画の深みもより増しそう。


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