僕のキャリア見解

お久しぶりです!noteの記事も久しぶりになりますm(__)m 最近の僕はチーム活動が再開し、小グループ制でトレーニングに取り組んでいます。個人トレーニングはそれはそれで良い時間でしたが、仲間と一緒に頑張ったり、誰かにタイムを測ってもらったり、キツイけど楽しいです。後は自粛期間中に加速してしまった本を読むことに時間を費やしています。元々、中国古典が好きなので古典を読んだり、最近は徒然草を読んでいます。自粛期間中に一番ハマった兼好法師の徒然草人の世を彼の目線で見つめた文章、面白いんですよね。また別の機会にnoteに書きたいと思います。そんな感じで有意義な時間を過ごしています。

今回は、僕が6月からnoteを通して行ってきた進路相談や、今までの経験から現時点で見えた個人的なキャリアに対する見解を、記述したいと思います。

いろいろと考えた結果、極論になるのですが、人のキャリア相談にのることなんて出来ない。と感じました。笑 例えば恋愛相談に乗るときに、圧倒的に多いのは意見が欲しいのではなくて、話を聞いて欲しかっただけ。背中を押して欲しかっただけ。というケースがあると思います。恋愛相談と全く同じではないですが、noteの記事を書き始めた頃は数多くの相談がありましたが、記事の熱量が挙がれば上がるほどライトな相談や件数は少なくなりました。また学生よりも社会人からの連絡が増え、ラグビーだけではない他業種の方からも連絡がありました。どれも濃い話であったのですが、その中で一番楽しかったというか良い時間になったのは、トップイーストでプレーするラグビー選手と相談ではなく、雑談をしたときが一番良い時間になったのです。相談よりも雑談からの方がお互いに考えてもなかったアイディアが生まれたり、僕自身も言葉にすることで頭の中が整理できたりしました。そもそも自分が発信する内容を多くの方に共感して欲しいとは思わないし、相談者の話を聞いて無責任にそれで良いんじゃない?とは言いたくありません。ですので、今後も忖度なく自分の考えや意見を発信していきたいし、そのなかで興味を持ってもらえたら雑談や相談をしましょう。みたいな形がちょうど良いと考えています。

メリット、デメリットではなくベネフィット(表面的なものではなく、本質を問い何を得たいか)やはりこれが大事だと感じました。全員がそうだとは言いませんが、SNSが普及し出してから人の表面的な部分だけを見て甘い考えを持つ人が増えてきたように感じます。二つのエピソードを用いて僕の考えを記述します。一つ目のエピソード。『僕、プロ選手になりたいんですよね〜』『おお!良いね!プロはよりラグビーに対して集中できる環境だし。』『でもこのチームではプロ選手にはなれないって言われたんですよ』『そっか、、、それならこのチームを辞めて別のチームでプロ選手になるんでしょ?』『いや、、、でもそれはちょっと、、、そこまでしてまでは、、、』こんな内容の会話。これはプロ選手になりたいのか?厳しい言葉で言うなら今の環境から逃げたいだけではないのか、もっと言うならプロ選手はラグビーだけで給料を貰えて羨ましいな。楽だな。と思っているのではないか?本当に本質が見えて考えられているか疑問です。僕の尊敬する佐々木隆道さん(現キヤノン・FWコーチ)サントリーから当時トップイーストの東京ガスや釜石に勝ったことがなかった日野に『夢しかない』と言って移籍。日野をトップリーグに昇格させ残留し、自身の引退後、また何かを得るためにコーチングのキャリアを他チームで歩むことになりました。隆道さんのようなラグビー界では誰もが知るような方でも表面的なものに左右されず、本質を問い、何かを得るために今までのものを捨てチャレンジしていくのです。だからこそ隆道さんはすごいのかもしれません。ここまで出来なくても少しだけでも表面的な部分、メリット・デメリットではなく、何を得たいか。自分がどう在りたいかを問い、選択することで失ったり、痛みを伴う物や時間にも目を向けて考えて欲しいと強く思います。

もう一つのエピソード。ラグビー選手の進路・キャリア相談だけではなく一般の大学生達はどう考えているのか?それを知りたくて、僕の出身地である香川県の大学生に向けたキャリア支援のオンラインイベントに視聴者として参加しました。イベントのコンセプトは「社会に出る自信がなく、周りに流されながら後ろ向きな感じで進めている」学生たちに向け、多様な背景や経歴を持つパネラーの御三方がトークセッションをする形で実施されました。御三方は香川県に帰って来てそれぞれの分野で活躍されている経営者、記者、公務員。参加して僕が意外だと感じたのは、大学を卒業してすぐに香川県で働くことを希望する学生が多かったこと。職種は公務員や観光、旅行関係を希望する学生が多かったです。香川県は讃岐うどんばかり取り立たされますが、実は観光地として素晴らしい場所が多く、県外海外からも旅行者が多い。知っている人は知っていますが、うどんHOUSEという讃岐うどん造りを経験できるゲストハウスが賑わっているくらいです。近年の香川県の在り方を見て判断する学生が多いのかもしれません。僕はそういった価値観を否定するつもりは一切ありません。ただ思うのは先ほどの話ではないですが、その職種の表面的な部分だけを見て選んでないか?ということ。そもそも表面的な物は誰かが本質を追求した形であり簡単なものではないと思います。また社会人でも地方で暮らすことや、ビジネスをすることを簡単に考えている人がいますが、ライフスタイルを追求し働くためにはコミュニティに溶け込む人間性やスキルが求められます。パネラーの一人であった、ことでんグループの真鍋さんがおっしゃっていた、香川県で働きたかったわけではなくて、色んな事情や運やタイミングが重なってここで働いているという意見。おっしゃる通りだと思います。そして香川県で経営者としてここまで来たのは、大学から東京で価値観や世界観を拡げ、努力し、人に出会い磨かれて仕事をしてきた部分も大きいのではないかと思います。東京か地方か?の議論をしたいわけではなく、学生がキャリアを選択する上でどうしてもその職種がそこでしか出来ないものではないのなら、思い切ってまずは自分が住んでいる環境とは別の環境でその職種にチャレンジすることをオススメします。そこで世界観を広げ、人と出会い磨かれ、その結果自分が生まれ育った場所を良くしたいと更に感じるはず。18歳で香川県を離れ、縁があり昨年から香川県に関わり始め一度離れたからこそ、僕もこれからのキャリアの中で香川県で何かをしたいと考えています。

立志尚特異 (志を立てるためには人と異なることを恐れてはならない)
俗流與議難 (世俗の意見に惑わされてもいけない)
不思身後業 (死んだ後の業苦を思い煩うな)
且偸目前安 (目先の安楽は一時しのぎと知れ)
百年一瞬耳 (百年の時は一瞬にすぎない)
君子勿素餐 (君たちはどうかいたずらに時を過ごすことなかれ)

最後に僕の尊敬する吉田松陰の言葉を載せておきます。松蔭の言葉はキャリアや人生に悩む人たちにとって大きなエナジーを与えてくれます。この言葉には若者たちへのエールが凝縮されていると思います。松蔭の話もまた別の機会にnoteで。笑

いろいろと長く書いてしまいましたが、今回の記事はみんなに言っているようで自分に言い聞かせているような気もします。笑 最後になりますがキャリアについて考えたり学んだり、人と話したりすることは自分にとって非常に有意義な時間になっています。機会があれば、このnoteを読んでくださった方とキャリアについて雑談したいです。その話を気が向いた時に徒然なるままにnoteに書きたいです。


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