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僕のラグビー活動(認知・普及活動)

前回記事に対しても反響をいただきました。記事を読んで共感いただいたり、それぞれの立場で活動されていることを教えてくだっさたり、記事を見て今度一緒にこんなことをやりましょう!とお誘いをいただいたり、僕としてはnoteを始めた時から想像もしない形になっています。ありがとうございます!

その中で数人の方にnoteで初めてサポートしていただきました。恥ずかしい話、僕はnoteにそういった機能があるのを知らなかったので驚きました。笑 記事を書くことで何かしら感じてくださったり、そういった形でサポートいただけるのは本当に有り難いです。サポートしていただいたお金は自身のラグビー認知、普及活動に活用させていただきたいと思います。今回は『僕の考えるラグビー認知・普及活動』①コンセプトとターゲット②活動を可視化した『かじゅラグ』③活動資金と得たコト④活動の一つの着地点、4つの観点から記述していきます。長くなりますがよろしくお願いします_| ̄|○

①コンセプトとターゲット:日本ラグビー界の今後を考えた普及活動に取り組む団体や関係者の方で、競技人口を増やそう!と言った切り口で活動している方を見かけます。それはそれで素晴らしいと思います😊ですが僕はその考え方で自身の活動をしていません。僕の活動のコンセプトとターゲットを説明したいと思います。

まず最初にコンセプト行き着いた経緯を話させてください。ラガマルくんの記事。この記事自体は競技人口よりも普及率に着目をしています。ここで深い議論をするつもりはなく、ただ単純に競技人口に着目してください。国民人口の違いがあるので母数が違うのですが、例えばアメリカのように競技人口が多くても競技力には繋がらないと言えます。今でこそ日本はティア1になりましたが、スポーツで考えると日本はまだまだ野球とサッカーの国だと感じます。ラグビーW杯が大成功した大きな理由は、もちろん日本代表の選手達の快進撃ですが、他の要因の一つにラグビーに関わったことがある人達が尽力してくれたことが個人的には大きかったと思います。これは僕のイメージですが企業の経営者や大手企業の方にラグビーが好きだったり、経験をしたことがある人が多いように感じます。少し話が脱線しましたが、まずはデータで見ても僕自身の考えとしても、競技人口と競技力が比例すると安易に言えません。ラグビー界が良くなるためには、競技人口よりも競技を好きなラグビーファンが必要だと考えます。なぜラグビーファンの存在が必要なのか?ラグビーファンは大きく分けて応援者と支援者に分けられます。ファンとして会場に足を運んでくれる応援者や、個人やチームのスポンサーになり活動を支援してくれる支援者。どうすれば2パターンのファンが増えるのか?人生の中で一度でもラグビーボール に触れて、ルールがよく分からなくても楽しい!と感じてもらった体験があればファンになってくれるかもしれない。と考えました。この視点から僕は競技を始める普及よりも、競技を知り、楽しさを体験する認知・普及活動が必要だというコンセプトで取り組むことに決めました。またターゲットとして出来るだけ非ラグビー領域(今現在ラグビーをやったことがないような方達)にアプローチし、どれだけファンになってもらえるか。そこに注力することにしました。

②活動を可視化した『かじゅラグ』:2019年のW杯の年に出身県である香川県でラグビー認知・普及活動に取り組みました。47都道府県の中でもラグビー不毛の地と呼ばれる地域での活動を通して、改めて僕の活動のコンセプトやターゲットを再認識することが出来ました。その中で自身のプロジェクト『かじゅラグ』に行き着いた経緯を記述したいと思います。文中での香川県での活動も記述し出したらキリがないので、、、また別の機会に書きますのでサラッといきます。笑

まず初めに、僕の出身県である香川県のラグビーの花園での結果は1勝38敗。僕の時も一回戦で当時高校2年生のリーチ・マイケル選手が所属する札幌山の手高校と対戦して66-14で敗れました。この辺の詳しい話は今、作成中の僕のラグビー人生(高校生編)に記述したいと思います。2019年のラグビーW杯の年に香川県のラグビーを良くしたいと関係者から依頼がありました。僕は現役選手として東京都日野市で活動しているので、現実的な東京ー香川間の距離の問題、そしてラグビー不毛の地で上手くいくのか?すごく不安でした。結果的に引き受けたのですが、その理由は二つあり、一つ目は「香川県出身で香川県の高校を卒業したプロラグビー選手は僕しかいない」こと。そもそも香川県からは大学ラグビーを続けられる選手も少なく、プロ選手はいません。二つめは「W杯の開催地でも事前キャンプ地でもない香川県であった」こと。ラグビーW杯が必ず成功すると信じていた僕は、W杯が成功した時にテレビの前で感動した香川県の子どもたちの熱量はどこに向かうんだろう?佐賀県や長崎県のように同じ条件でも、しっかりラグビーが出来る環境がある場所はまだしも、香川県は他県と比較してラグビーをストレスなく活動出来る環境はほぼありません。実際にW杯でラグビーブームになるまで、香川県ラグビーの現状は、県民の多くがまずラグビーという競技を知らないし興味もない。そもそも普及なんていうレベルの話ではありませんでした。普及よりも、まず認知から。知ってもらうことから始めました。

年明けからラグビー関係者と打合せを重ね、4月にラグビー協会を中心としたラグビースクールの開校式にゲストとして参加しました。いろいろ考えて、この日を境に協会の方々は協会の方々で頑張っていただき、僕は僕で自分の考えで活動して行こうと決めました。自分の認知・普及のコンセプト現状の香川県ラグビー香川県という地域特色を考え、僕はイベントを通してラグビーを知ってもらうという形に舵を切ることに決めました。どうすればラグビーを知ってもらえるか?何かのついでにラグビーに触れるといった内容のイベントを開催することにしました。その年に計3回実施したのですが、景色の綺麗な観光地で地元の食材で作ったピザをピザ窯で食べる。そのついでにラグビーをやってみようと言った内容のイベント。

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高松市にあるコワーキングスペースでのトークイベント。

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また今回のnote記事のトップの写真に使用したW杯決勝戦翌日のラグビーイベントです。ワールドカップ効果もあり最後のイベントは沢山の子どもたちに参加していただきました。何より人件費も広告も出すお金がなかったので、イベント当日は普段ラグビーに関わることのなかった方々や、僕の活動の意図や意味を理解して関わってくれた県内のラグビー関係者の方々との出会いやサポートによって成し遂げることが出来ました。この話もまた別の機会に詳しく書きます。イベントを通して参加してくれた子ども達が、県内のラグビー団体に入部したり、イベントを手伝ってくれた高校生の試合の応援に行ってくれたり、残念ながら中止になってしまった神戸製鋼と日野のトップリーグ の試合を観にくる予定であったり、結果的に香川県のラグビーを少しでも良くすることが出来たのかなと感じました。この経験から今後も自身のコンセプトを軸に活動を継続し、皆様から見えやすい形にして可視化しよう!『かじゅラグ』という形に辿り着きました。

『かじゅラグ』をめちゃくちゃ簡単に説明すると、ラグビーボール を使用したレクリエーションのようなものです笑 詳しくはHPを見てください。僕のラグビーでの活動も『かじゅラグ』Facebookページに記載されていますので良かったらそちらの方もよろしくお願いします。コロナが落ち着いたらみんなで『かじゅラグ』を通して遊びたいですね。

③活動資金と得たコト:冒頭にサポートいただいたお金は活動資金に活用させていただきます。と記述したようにこういった活動にはとにかくお金がかかります。2019年の年明けからこれだけの活動をしたので経費として約100万ほどかかりました。。。振り返ってみると削れる部分はありましたが、とにかく初年度、何もない状態から耕したので経費の持ち出しがすごかったのです。基本的に個人の活動なので、ラグビー協会と呼ばれる場所からは一切の支援はありません。それに僕自身も協会からの支援を必要としていません。これはあくまでも個人的な活動であるし、協会としても限られた資金をラグビー不毛の地にわざわざ費やすメリットもないのかなと思います。これは僕の意見なので他の選手には協力してあげてください。笑 僕は活動資金の捻出もコンセプトである非ラグビー領域の方を巻き込むことで個人的にサポートしていただこうと考えました。最終的な現場はラグビーの活動になりますが、そこに行き着くまではラグビー外の業界の方とお話をして進めていくことが多いのも事実。活動に取り組む中で、結果的に素晴らしい支援者の方との出会いやサポートがあり活動資金としては少しだけマイナスで終えることが出来、何より活動を通して資金以上のことを得ました。現在はその時に出会った方々と今後のパラレルキャリアの相談ラグビー 以外にも面白いことを企画するといったようなお話もさせていただいています。ラグビーの世界だけで完結してしまえば得られなかったコトだと思います。

④活動の一つの着地点僕の活動の一つの着地点はどこか?まず最初に今思うこととして、この活動は現役選手を終えたら一区切りしたいと考えています。まず活動はお金と時間がかかりますが、これは現役プロ選手としてチームが契約してくれているから出来ることであり成り立つことです。それが無くなれば現時点で続ける方法はありません。そういった限られた活動の一つの着地点として僕がどう考えているか説明させてください。

こちらの記事。野澤さんの素晴らしい記事なので、また別の機会にnoteに書きたいです。笑 今回伝えたいのはこの記事の文中にもある、新リーグは必ず育成組織、アカデミーのようなものを所有しなければならない2024年にはマストになる。ということ。僕は一つの着地点として、この育成組織を運営したいという想いがあります。競技人口を増やすために育成組織を持つという議論になっていますが僕はそうは思いません。少子高齢化によりπが少なくなる日本で、増やすことよりも他競技との共存ではなく共生が必要だと考えます。また運営する育成組織が親の意識が高い子どもたちだけが集まるだけの組織にもしたくない。経済格差があったとしても想いの強い選手はプレーさせたいと考えています。ラグビーはメンタルが大きく左右するスポーツであり矛盾を追求するスポーツ。キツい時にどれだけ頑張れるか。もう一本走れるか。その日常で自分だけにしか頑張る理由がないと難しい時があります。極端な話、女手一つで育ててくれたお母さんを楽させてやりたい。とか他者に理由を求めることで力を発揮する選手もいます。また子どもたちのキャリア支援にも力を入れたいです。育成組織に入ったからといって、変化していく日本のラグビーにおいてトップチームに上がれる選手は何%なのか、その中から日本代表、スーパーラグビーでプレーできる選手は何%か。選手の多くはラグビー以外の人生を歩むことになるので、この育成組織、ラグビーに関わったことで人生が開けたと思えるように指導したいです。スポンサー企業をしっかり集めて奨学金制度教育の質を高めるために、多様な業種の方々がチームに関われるよう運営したい。何より地域の方々がカジュアルに関われるような運営もしたいです。何のために育成組織を保有するか?子ども達がハッピーになることを忘れずにやっていきたい。今のところこういった一つの着地点を考えて動いています

今回も熱量を込めて書いたので長くなってしまいました。。。約5000字。。。誰がこんな長いのを読むねん!と反省ですね。。。

最後になりましたが、今後も現役選手としてこういった観点で活動をしていきたいと思います!もし共感してくださる方がいらっしゃれば応援、サポートもよろしくお願いします😊


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