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OKCサンダー初優勝時に投稿するブログを先に書いておく【ポクシェフスキー】

コロナウイルスのパンデミック,気候危機(Climate Crisis)など,いつ何が起こるか分からない時代を,私たちは生きています。

だから,われらがオクラホマシティサンダーも,よそ見しているうちに急に優勝するかもしれません。その可能性を,誰にも否定できないわけです。「実は,この世界は5分前に創造された。5分より前の歴史や記憶をすべてともなった形で」という仮説を誰にも否定できないのと同程度に。

ということで引き続き,オクラホマシティサンダーが優勝したときのためのブログを書いていきます。善は急げですね!

今回は,アレクセイ・ポクシェフスキーのドラフト指名について書きました。

優勝したときのためのブログ,プロローグはこちら。

1.“You can’t spell swag without S-G-A.”

彼は思う。
これから先の世界は今までと同じではない。

トウヒが答える。
これまでも,世界はずっと変わってきた。

俺たちは皆,死ぬ運命だ,と男は思う。
私たちは皆,昔からずっと,死ぬ運命だ。

でも,今回は事情が違う。

そうだ。今回はあなたがここにいる

リチャード・パワーズ『オーバーストーリー』

(※)シェイがオールスターに選ばれる頃に書き始めます。

2.タンク

「なぜぼくらはこんなことをしてるんだろう?」
「できるから、してるのよ」[…]
「でも…これはいつまでつづくんだ?ぼくは知らなくちゃいけない。今夜限りか?一ヶ月か?一年か?いつ終わる?」
ぼくは頭がどうにかなってしまったのだ。
結末も知らずに,こんなことをはじめただなんて。

グレッグ・イーガン『The Hundred Light-Year Diary』

(※)気持ちの整理がついたら執筆します。

3.Thin : Poku & Thunder

ドラフト候補生を追いかけるタイプではない。毎年,OKCが指名して初めて「そんな選手いるんだ」と知る。それが僕にとってのNBAドラフトである。

2020年ドラフトもそうだった。どんな候補生がいるのか全く知らない状態で,オクラホマシティサンダーの指名を待ち構えていた。

この年に持っていた1巡目指名権は25位と28位。今思うと,1巡目指名権がたった2つしかないなんて心細いですね!


オクラホマシティサンダーは動いた。25位と28位,そしてリッキー・ルビオをトレードして,ミネソタ・ティンバーウルブズの17位指名権を手に入れたのだ。

この年のドラフトでは,25位でイマニュエル・クイックリー,26位でペイトン・プリチャード,30位にデズモンド・ベインが指名されており,もともとの指名順位でも戦力になる選手の指名が十分可能ではあった。

それなのに,リッキー・ルビオと1巡目指名権を2つつけでも17位で指名したかった選手とは? サディク・ベイ(19位)やタイリース・マキシー(21位)を差し置いて指名した選手とは…?!

3-1.Who?

おまえらはさっかーしてろわたくしはさっきひろった虫をきたえる

望月裕二郎

NBAを見始めて10年以上が経つ。そこまで深く追いかけているわけではないが,少なくとも,オクラホマシティサンダーの試合を600試合くらいは見てきたはずだ。

そのなかで,なんとなく「勘」がはたらくようになってくる。その選手をパッと見ただけで,なんとなく,その選手のことがわかるのである。

オクラホマシティサンダーがトレードアップしてまで獲得したこの Aleksej Pokuševski の場合もそうだった。僕は一目見ただけで彼のことがわかった。

細い。

細いのだ。

細いのである。

もう,確信したのだ細いのだ。

名前の読み方さえ分からなかったが,もうとにかく,細いことだけは確かなのだ。

誰なんだこいつは。

何者なんだ。

この見るからに細い選手が,歴史上最も細いデュオを組みリーグを席巻するのはもう少し先のお話である。



Pokuševski 指名直後のことである。この謎の選手について情報を集めようとするが,オクラホマシティサンダーのトレードが落ち着く気配はまったくなかかった。そのため我々には, Pokuševski について調べる暇がほとんどなかった。

そしてスティーブン・アダムスの移籍を筆頭に,一気に選手がトレードされていく。

わかっていたことだ。

オクラホマシティサンダーは,解体されているのだ。

感情が追いつかなかった。何も考えられなかった。

オクラホマシティサンダーは,過去数年間をかけて築き上げてきた基盤に,自らの手で発破をかけた。Pokuševski の話題は,一瞬で崩れ去ったレガシーの瓦礫に埋もれ,どこかへ行ってしまった。探そうとする者もほとんどいなかった。

しかもこのシーズンは,サマーリーグがなかったのだ。

この細い若者は何者なのか。
誰にも分からないまま,2020-21シーズンの開幕を迎える。

7戦までもつれたNBAプレーオフのカンファレンス・ファイナル,ベンチ出場のアレクセイ・ポクシェフスキーがトリプルダブルを達成してチームを救うとは,このときまだだれも予想していなかった(※)。

いや,想像することさえできなかったのである。

(※7戦までもつれたNBAプレーオフのカンファレンス・ファイナル,ベンチ出場のアレクセイ・ポクシェフスキーがトリプルダブルを達成してチームを救わない可能性があります)

3-2.2020-23 暴走,制御,飛躍(※)

(※飛躍しない可能性があります)

※以下,22-23シーズンの様子を見ながら執筆します。

【最新編集日:2022.08.11】

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