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読んだ本の感想

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勾留中に読んだ本のまとめ
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#読書感想文

「手紙」本を読んだ感想

「手紙」 東野 圭吾(著者)  言わずと知れた東野圭吾の名作。読んだのは逮捕された当初。…

「加害者家族」本を読んだ感想

「加害者家族」 鈴木 伸元(著者) ☆4 加害者家族への取材や資料をもとに、これまで光を当…

「モンスター」本を読んだ感想

「モンスター」 百田 尚樹(著者) ☆3  あまりの顔の醜さに幼い頃から苦しい思いをし、生…

「銀行総務特命」本を読んだ感想

「銀行総務特命」  池井戸 潤(著者)☆3.5  帝国銀行で唯一行内の不祥事処理を任されてい…

「時生」本を読んだ感想

「時生」  東野 圭吾(著者)☆4  読み終わったとき、完成度の高さに「すげえな」と思った…

「 DEATH 「死」とは何か 」本を読んだ感想

「 DEATH 「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義 日本縮約版」 シェリー・ケーガン…

「われわれはなぜ嘘つきで自信過剰でお人好しなのか」を読んだ感想

「われわれはなぜ嘘つきで自信過剰でお人好しなのか 進化心理学で読み解く、人類の驚くべき戦略」 ウィリアム フォン・ヒッペル (著者) ☆4  我々人間の遺伝子ひいては心が進化の過程でどのように形成されていったのかを、600〜700万年前の我々の祖先から現代に至るまで説明した本。  なぜ我々が遠くの人よりも近くにいる人の成功を妬んでしまうのか、男子はなぜ危険やリスクを好み、そして女子はなぜ危険な男に惹かれてしまうのか。著者はそういった心理的な現象は、人類が進化してきた過程に

「虚像の道化師」本を読んだ感想

「虚像の道化師」  東野 圭吾(著者)☆3.5  ガリレオシリーズ7作目。今回は短編集だ。い…

「チャンミーグヮー」本を読んだ感想

「チャンミーグヮー」  今野 敏(著者)  タイトルからして「沖縄だな」と分かる作品。も…

「銀行支店長」本を読んだ感想

「銀行支店長」  江波戸 哲夫(著者)  主人公片岡は大手都銀の支店長で、合併したばかり…

「サウスバウンド」本を読んだ感想

「サウスバウンド」 奥田 英朗   東京中野に住む主人公二郎はどこにでもいるような普通の…

「刑務所図書館の人びと」本を読んだ感想

「刑務所図書館の人びと―ハーバードを出て司書になった男の日記」アヴィ・スタインバーグ(著…

「三四郎」本を読んだ感想

「三四郎」  夏目 漱石(著者) ☆3.5  東大本郷キャンパスに「三四郎池」と名が残るくら…

「身分帳」本を読んだ感想

「身分帳」  佐木 隆三(著者) ☆4.5  殺人罪で13年旭川刑務所に服役した男が出所後、社会に馴染むために苦闘する姿を実話をもとに描いたヒューマンドラマ。  ちなみにタイトルの「身分帳」とは、刑務所に収容されている囚人一人一人に作られた台帳のようなものの名称で、それには囚人の経歴から所内での生活態度などあらゆる情報が記載されている(見れるのは刑務官のみで囚人本人ですら見ることはできない)。  主人公山川は何度も服役していて、世間から見たらクズなのかもしれないが、彼も