買いまつがいも悪くない

我が家では、玄米を購入して、家庭用精米機で胚芽精米にして食べています。子どもの食育も兼ねて、ちょっとした一手間を加えています。

いつも通りに玄米30kgを購入してきて、自宅で精米機を回し始めた主人から、悲鳴が聞こえました。

「間違えて、もち米の玄米を買っちゃったみたい。
こんな30キロのもち米の玄米なんてあるんだ………。」

ものが大きいだけに、自分の間違いにショックを受けているようでした。

そこに追い打ちをかけるような声かけをしても良いことないなと冷静になれた自分がいました。過去には残念な対応をしてしまったこともありますが、今回は人の失敗ということもあってか（笑）、余裕を持って対応することができました。

季節的にいつもと売り場の様子が違ったこと、仕方がなかったことなどを会話でやりとりしながら整理できました。落ち着いてやりとりしてると、会話からアイディアが出てくるものです。

新しいアイディアや、無駄にはならないだろうという見通しが立ったところで、主人は気持ちを持ち直せたようです。

まずは明日の朝ごはんの分は、精米したもち米を炊いてみよう、ということで落ち着きました。

さて次の日の朝。
いい匂いとともに、モチモチしたおこわが炊き上がりました。おいしそうではあるものの、味のないおこわをそのまま食べるのもどうかなと考えていたところ、あるアイディアがひらめきました。

幼児教育の番組で、ビニール袋に茹でたそうめんを入れて、つぶしておやきを作っていたのを思い出したのです。ビニール袋で即席お餅を作ってみよう、ということになりました。

袋でもみもみして、成形した荒削りなおもちを、フライパンでごま油をひき焼いてみました。

すると香ばしくて、カリッとして、もっちりしたおやきが出来上がりました。

のりで巻いて砂糖醤油をつけ、おいしくいただきました。

予想外のハプニングでしたが、事態を諦めて受け止めたことで、前向きに新しい可能性に気づくことができました。

あきらめるとは、仏教用語で諦観といって、あきらかにみるという意味だそうです。変えられない状況をあきらかにみて、そこから取り得る行動をいろいろ挙げてみたところ、思わぬ楽しい休日の過ごし方につながりました。

我が家には一足早くお餅が到着して、新年が待ち遠しい気持ちにもなれました。買いまつがいも悪くないなぁと思えた週末の朝でした。

荒削りな保存用のお餅（笑）↑

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