見出し画像

記録業務とタイピング技能

4月のこの時期,新人研修が実施される施設が多いことでしょう.電子カルテの取扱方やSOAPに基づく記録の仕方など,新人職員の方達は毎日ご苦労なさっていると思います.

月末や次月からはいよいよ患者介入も経験し始めます.患者さんの評価や介入計画には何かと頭を悩ませるとは思いますが,見ていて歯痒くなるのが

タイピング技能の優劣

です.

デジタルネイティブと呼ばれながらも日常的に使用して慣れているのはLINE とYouTubeだけという若者も少なくありません.

「俺流タイピング」や「一本指打法」ではやはり限界があります.「仕事は質」とは言いながらも初めは「量とスピード」をこなすことが肝要です.個人の技能と侮るなかれ.タイピング速度の遅い職員の比率によっては電子カルテの端末の回転率,打合せ時間の設定,など全体の残業時間にまで影響することだってありそうです.

ただ,タイピングは若い方ならあっという間に上達するので業務スキルの一環として職場でも技能向上を推奨するべきと思います.ちなみに当院ではe-typingのサイト内模擬試験で3級程度は合格してスクショを提出してもらったりしています.

当院もAmiVoiceなど音声メモシステムの導入を進めていますが記録全てを音声入力で行うようになるにはもう少し時間がかかりそうです.また,音声入力は書き言葉と話し言葉の違いを乗り越える相応のトレーニングが必要であるように思います.

数年後には小学生からPC端末を配布されて,当たり前にタイピングや検索能力を携えた新人世代も登場するはずです.

新人職員の皆様,いえ中堅ベテランも「急がば回れ」身につけておいて損はないと思います.

byぎしちょ


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?